カイロプラクティックと院日記 in 島根 ~ 関節ケアルーム ~

開業して二十数年。試行錯誤しながら今も松江で施術の日々。人体は奥が深い‥まだまだ勉強。 KCA会員/JCR登録者

サブラクセーション

2010年05月13日 23時45分13秒 | カイロプラクティック
一般の人には聞きなれない言葉。
しかしカイロプラクターを名乗りながら知らないわけにはいかない言葉。
それがこの「サブラクセーション」です。

分かりやすく言えば「脊椎の歪んだ箇所」なのですが、カイロプラクターが発するとそう簡単に済む話ではありません。

問題を難しくするのは「歪んだ」という定義。
歪みが起こるからいったい何が問題なんだ!? となるのです。

この回答として大別すると2通りになると思うのですが、
一つは生命体だからこそ持つ治癒力に視点を置き、脊椎を通じて神経系の機能を最大限発揮できる環境を整えるという目的。
もう一つは力学的かつ医学的に脊椎の障害に着目し、運動機能の改善を図ることで健康を導くこと。

同じカイロプラクティックの看板を見て訪ねても
全く違う施術だったという印象を受けた経験のある患者さんもいると思いますが
それはこのような違いによって生じてきたのだと思います。

正直混乱しますよね。カイロって何って?

実は患者さんだけでなく施術者にとっても同じことが言えます。
日本のカイロプラクティック教育はどこもバラバラで
何を信じて何を目指せばよいのか分からず
カイロプラクティックを学んできた学生は右往左往し、何をもってアジャストメントが成功したのか失敗したのか、判断できる術がありません

そのためこの両者の狭間で悩んでいるカイロプラクターはかなり多いのが現状だと思うのです。


”アジャストメント”
創始者のDDパーマーから伝わり、サブラクセーションを矯正するために用いられる手技。

”サブラクセーション”
イネイトという本来の概念がありながら、政治的・社会的認知を受ける過程で様々な定義と仮説をもち続けるアジャストメントの対象。

人類の英知(科学)としてのサブラクセーションと
人間の英知(生命)としてのサブラクセーションを理解し
”人”にアジャストメントできるカイロプラクターでありたいと思います。

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