カイロプラクティックと院日記 in 島根 ~ 関節ケアルーム ~

開業して二十数年。試行錯誤しながら今も松江で施術の日々。人体は奥が深い‥まだまだ勉強。 KCA会員/JCR登録者

スポーツとケガ

2010年06月07日 23時16分14秒 | カイロプラクティック
最近のブログを見ている人はお分かりのように、最近どっぷりとスポーツ観戦を楽しんでいます。
すると解説者やアナウンサーから必ず”ケガ”の話が出てきます。
「ケガをせずプロになった人はいないんじゃないか」と思うほど、誰も経験しているようにさえ感じます。
そこで「スポーツとケガ」について記事にしてみました。

プロと言われる人の多くは障害を経験していますし、
プロでなくても日常的に運動する人で障害を抱えて困っている方は多くおられます。

障害発生率を1999年のデータで見ると、アメリカンフットボールが一番高く
その次にラグビー、バレーボール、柔道、バスケットボール、公式野球と続いています。

フットボールやラグビーでは相手との激しい接触プレーがあるから当然でしょう。
ただ身近でプレーしている人はあまり見ないかな。
僕の出身である松江工業高校は部活でラグビーがありましたが、その後も続けている人は皆無ではないでしょうか。
では次、バレーボールはどうでしょう。
他者とのコンタクトが少ないのであまり障害は発生しないように感じますが
「足関節捻挫とつき指の頻度が高いため」と見ると納得できます。
特に”つき指”は強烈なボールをブロックしたりレシーブするときに高率で傷めるのでしょう。

バスケットボールでは圧倒的に捻挫が多いですね。
内訳は足関節捻挫20.6%、手指骨折16%で、次は手指捻挫9.7%と下がります。
バスケでは密集地帯でジャンプすることが多く、どうしても相手の足の上に乗ってしまいます。すると内反方向に足を捻ったまま体重が足に乗り捻挫します。
以前は捻挫しやすい人はハイカットの靴を履く様に言われていましたが今はどうでしょう。
もしかすると固定は神経の感受性を低下させ、捻挫の発生率を高めるかも知れません。

次に発生率が”低いスポーツ”。自分一人でできる、陸上競技や水泳が安全なようです。
もちろん本格的にすれば、背部痛やスイマー肩、膝にも負担がかかります。
しかし水泳は重力もかからないため、スポーツ障害の予防として好まれている運動だといえるでしょう。

男女別では男性に骨折が多いのに対して
女性は捻挫が多い。本によると骨折は男性36.7%→女性20.5%、捻挫は男性24.6%→44,7%です。
院でも女性の捻挫率が高いように感じていましたので同じようなデータがでるかも知れません。

他、テニスでは有名な外側上顆炎(テニス肘)というのがあります。
これは若年期より30代以降に増えてきます。理由は年齢と共に組織が変性してくるため。
あと、一日2時間以上、週3回以上練習する人も発生率が1,5倍になるそうです。
練習量を減らせない人はいかに肘だけへ負担をかけないようにし、適切な休ませ方をするのか考えなければなりません。

このようにデータで運動障害を見ていくと
知っておく方がよい知識や鍛えるべき箇所、個々に適切な練習を学ぶことができます。

年齢と性別とスポーツの種類。
今どのような障害に注意し、ケガの予防は何が適切なのか。
長くスポーツを楽しむために、競技者自身が知識を持ってケガをしない体作りを日頃から心がける必要があります。

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