カイロプラクティックと院日記 in 島根 ~ 関節ケアルーム ~

開業して二十数年。試行錯誤しながら今も松江で施術の日々。人体は奥が深い‥まだまだ勉強。 KCA会員/JCR登録者

慢性的な痛みの正体とは

2009年11月15日 18時27分03秒 | ちょっと専門
今、一冊本を読み終わりました。
題名は”TPブロックで腰痛は治る”という本で
先日紹介した加茂敦整形外科医の方の書いた本です。
すごく読みやすい本なので、
多少知識のある方なら3、4時間もあれば読み終える内容です。

僕もずっと前から筋肉に必ず何か原因あると思っていて、
トリガーポイントの本を読んでから虚血圧迫を実践したり、
国際カイロでNimoテクニックを習い、
スポーツカイロプラクティックセミナーでARTを習い、
これらを実践することで
患者さんの痛みの改善度が全く変わっているのを実感します。

僕らカイロプラクターはアジャストメントという骨に対する矯正を行いますが、
同時に筋に対して正確に処置できるテクニックがあれば鬼に金棒です。
(本は筋のみで”靭帯と痛み”の関係については全く触れてなかったけど、
ARTを実際に行っていると靭帯にも着目する必要があると確信できます)

自然治癒力を信じて時間を掛けて良くする事も重要ですが
早く良くなりたい患者さんにとっては即効性のある施術も望みたいもの。
実際に”え、こんなことで楽になるんだ!”と驚かれる事が数多くあります。

しかし、全員が短期間で楽になっていくかというと
もちろんそういう訳ではありません。
それはなぜか?
これにも僕は同調するのですが、
その本で紹介されている原因として、
 ・ワインドアップ現象
 ・中枢性感化
 ・痛みの可塑性
となっています。
急性痛や慢性痛が長引くと、何故痛みから逃れにくくなるのかが非常に分かりやすくまとめられたフレーズだと思います。

こういう化学的根拠に触れた本を読んでみても
今行っている施術・アドバイスが、いかに理論的に納得できる内容であるかを確認できます。
臨床現場での悩みを解決するために、知識を入れてきた訳ですから
やはり同じような考えになっていくんだろうなと思いました。
(ストレッチ、TP処置についても現在指導してる内容がそのまま掲載されていたように感じました)





最新の画像もっと見る