ご紹介者のおかげです。 ～腰痛と両下肢のシビレ～

今日で3回目の施術となる患者さんの症例です。

この方は50～60代の女性ですが
以前から腰痛はあったようですが、昨年末にひどい痛みになりました。
その後、両下腿全体のダルミ・シビレが急に起こったそうです。

10分も台所で作業すると腰がきつくなり
草取りや夜の睡眠にも支障があります。

整形ではレントゲンでＬ４－Ｌ５が原因じゃないかと言われ
手術を勧められたが、それをしぶると他に手立てはないと言われたそうです。

（このような痛みは本人にしか分からずほんとうにきつい！
そして同じように、どうしてよいかわからず
ずっと苦しみを抱えている方がなんと多い事か。）

その後たまたま親戚で集まる機会があった時に、
「この院がいい！」と強く言ってくださった男性がいたそうで
わらをもすがる思いで先週来院されました。

まず行うべきは疑わしい原因を省いていくための検査。
神経支配を確認し
ＳＬＲ・ケンプ・モーションテストなどのＯＰＴを行い
筋力検査・抵抗による痛みの有無
足背動脈の拍動などを確認します。

痛みは大殿筋の起始全体から中間仙骨稜にあり、
下腿は特定できない全体の感覚障害があります。

そして原因をしぼっていきます。
普通なら、大殿筋の関与を考えて施術に向かうと思いますが
今回はそこからの影響を感じません。

そこで、今回は大殿筋を抜いて矯正を行います。
2か所の脊椎アジャストとＡＲＴを3か所。
これで施術を終了しました。
（今回は経験による判断が優先でした。もちろん検査をしたから選択肢を絞り込むことができるのです）

施術後、腰痛は軽減し、下肢が暖かくなり血流が戻ってきている感覚があると話されました。

そして2回目の施術開始時には腰部の痛みがかなり軽減しており
3回目となる今日は、「寝ても立っていても痛みが無い」と言う報告を頂きました。

「あんなに苦しかったのに、普通に生活ができることが凄くうれしい！」
こういう言葉を聞けるのは、施術家冥利につきます。
一緒に喜ぶ事が出来る嬉しい言葉でした。

この患者さんは今回の施術方針で非常に良い反応をみせましたが
今後もし全く同じ部位の痛みを抱えている方が来院されても
同じ矯正は通用しないでしょう。

それが個人差であり、人の体の複雑さ。
だから施術家は、膨大な知識と経験による腕が必要とされるのです。

今回もご紹介者のおかげ、このような方と出会えました。
そしてまた、次の新たな出会いとチャレンジが続いていきます‥。

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（体力つけて頑張ります！）の図

では今から施術に入ります。