カイロプラクティックと院日記 in 島根 ~ 関節ケアルーム ~

開業して二十数年。試行錯誤しながら今も松江で施術の日々。人体は奥が深い‥まだまだ勉強。 KCA会員/JCR登録者

セミナー回想

2010年09月29日 12時30分30秒 | カイロプラクティック
9月26日に行われたスポーツカイロプラクティックセミナー。

今回もお手伝いに参加させて頂きました。


セミナーは、毎度新鮮な知見が紹介されていますが

今回も興味深い内容がいくつかありました。


その中の一つが硬膜と上頸部との関係。

頭の中でどんどん想像が膨らむ、臨床に大変役立つ情報でした。


それと頸部椎間板ヘルニアについて。

ヘルニアについては以前から何度も学んできましたが、最近勉強した事がないのでなんだか久しぶりです。

というのも、僕の院では頸椎ヘルニアの患者さんは非常に少ない。

だからそれほど意識する事がないんです。


頸椎ヘルニアにはいくつかの検査がありまして

例えば、腕神経を牽引して症状の強弱を比較したり(神経は伸張に弱く、確か10%も伸張されると神経症状が顕著になったはず)

頸部を側屈させて神経根の狭窄したり(下部頸椎の椎間孔にしめる神経の容量は非常に高く、椎間孔の容積の約70%を占めると書いてあった記憶が)

伸展による陽性反応を見たり(伸展は、椎間板の後部線維をたるませ、膨隆が強くなる)

もちろんそれ以外の検査をして、椎間板からの関与かどうかを確かめます。


また、ひつこい頸部痛についても要注意。

以前、”新生血管説”なるものを読んだ事がありますが、

損傷した椎間板を再生させるためにできた新生血管が線維輪内に入り込む事により、血管周囲にC線維が形成され

痛みを感じるようになってしまう‥なんてこともありえそうなのです。

これによる痛みはおそらく局所的な痛みなんでしょうね。



ただ、こういう勉強をした直後って、不思議とそれに該当される患者さんが来たりするもの。

注意してみる必要がありそうです(^^)


なにはともあれ、

こんな記事を書きながら、うろ覚えになってる知識が結構あることに気づいてしまった。

また復習しておこう。

このように大変勉強になったセミナーでした。



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