組織での肩書きを背負って仕事をしていた『組織人』を卒業して5年!「個」のブランドで社会活動し始めた頃は「企業の看板力」に頼る事もできず、しばらくは「元〇〇会社」をブランド的に利用させていただいていたものです。
でも、元〇〇のブランドは消費期限もあり、いつまでも威力を発揮することはできなくなります。
賞味期間(2-3年といったところでしょうか)のうちに、色々なジャンルの方々との出会いやご縁を、丁寧に育んでゆくことで「個力」のブランドを築いてゆく事ができます。
社会で言われる「人脈」とは、現役時代の取引先の方々との付き合いなどを指す事が多いように感じますが、私が思う「人脈」とは、かつての仕事関係者との名刺量の関係を指すものではなく、仕事繋がり以外の『人(個)のネットワーク』から築かれてくるものと思っています。
時々、「岡田さんの人脈はすごいですね」なるお言葉をいただく事があります。
私自身、「すごい」などとは思ってないのですが、人生の中での「出会い」を「ご縁」と感謝し、丁寧に積み上げていた結果、ある意味「信頼の絆」を多くの方々と繋がせていただいた結果が、「人脈」というより「人繋がり」として、今大きな価値を生み出す源泉となっているように感じます。
「人脈」と言う言葉は、山脈とか鉱脈といった、ものの連なりから派生した言葉ですが、人と人との価値を生む繋がりを意味するものです。
社会での価値創造活動(仕事)においては、いくら個の知的能力が高くても「人脈」を持っていないと、創造的価値を社会に実装してゆく事はできません。
言い方を変えると、人脈形成力を持っている人の仕事力は、持たざる人と歴然とした差があります。人脈形成には時間も必要ですが、ただ時間を費やしても「人脈」はできません。
人脈力の習得法なるものをスキル化させて紹介しているものがあります。
人材会社大手のロバートハーフのサイトから、一部抜粋してみました。
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人脈構築スキルは、これから会社組織並びに業界でのキャリアアップを目指していくためには、なくてはならない能力です。
1.関係を構築する
2.連絡を取り続ける
3.影響力のあるコネクションを活用する
4.前向きな姿勢を保つ
5.メールのスキルを向上させる
6.期待を抱かずにアプローチする
7.努力の焦点を絞る
8.コミュニケーションスキルを向上させる
9.エレベーター自己PRを考える
10.役職が必ずしも影響力を意味しないことを理解する
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人材会社大手のアドバイスも素晴らしいと思いますが、私のようなシニア世代の目線から見ると、こうしたスキル要素(How to)だけではなく、もっと「本質的なもの」を意識してしておくことが大切だと感じます。
それは、「人間力」と「個力」を磨く事です。
「人間力」定義は様々ですが、私は、真摯な心で「愛」のある生き方を求道してゆく過程で生まれる「人間味オーラ」の力!とでもしておきましょう。
要は、自ら繋がりを持とう!と思惑を抱き、「人脈を作る」のではなく、社会活動での一期一会の「ご縁」を大切にして、自然と「あの人のために〇〇さんも紹介してあげよう!」と相手の方が、「人脈」広がりの機会を与えてくれるような「人間味」こそが「人脈を築く」上での触媒となるように感じます。
「信頼の絆」を創造してゆく「人間力」を磨き、利他の心を育む「生き方」を心掛けつつ、積極的に外に出て出てみる意識を持っていれば、「個力」が高まり自然と人脈は「築」かれてゆくものです。
大切なことは、利害関係で「作った人脈」は時間経過で色褪せてゆきますが、「信頼関係」で「築いた人脈」は生涯褪せる事はありません。