「ブレインメンタル 強化大全」 精神科医 樺沢紫苑著
「日本人のメンタル疾患、自殺を減らす」というビジョンを持つ著者が、
「脳のパーフォーマンスを高め、より仕事や勉強ができるようになる」「身体疾患とメンタル疾患を予防し、病気にかかることなく長生きすること」を目的として書かれた本。
健康にいい生活習慣を「睡眠」「運動」「食事」「禁煙」「節酒」「ストレス解消」の6つとし、それぞれの章で詳しく、合計100項目にわたり解説した大全。
今回は、この本を読んでの気付きを3つ紹介します。
①私の「うつ」が2か月で寛解した理由。
②やはり、基本が大切。選択と集中。
③お得な健康法。それは親切。
気付き①私のうつが2か月で寛解した理由。
「うつ病」とは書かずに「うつ」と書いた。
今からおよそ7年ほど前。(たぶん)ストレスで「うつ状態」になった。日常的に家庭でのストレスにさらされていた自分が、職場での強いストレスを受けメンタルにダメージを受けて、心療内科を受診。「うつ」と診断され、仕事を休むことになった。今となっても当時の記憶は思い出すことがためらわれることが多く、忘れようとして実際に忘れてしまったことも多いと思う。
覚えていることは主治医に、
「ゆっくり休んでください。」
と言われたこと。
でも、休むと言ってもどうしていいかわからなかった自分は、
「ランニングが趣味なのですが、走っても大丈夫ですか?」
と質問したことは覚えている。主治医は、
「足裏への刺激はいいことです。」
と言ってくれた。
休み始めてから数日たち、休むことに慣れ始めたころから近所をジョギングし始めた。慣れてくると距離を伸ばし、最終的は15キロ行って、15キロ戻ってくる30キロ走もするようになった。職場には行けなかったが、ランニングをすることはできた。薬を飲みながら、趣味のジョギングを続け2月に休職した私は、4月には復職することができた。
2か月で、寛解した理由を今の自分が考えてみると「早めの休息」と「運動療法」だと思う。メンタルに異常を感じて、その状態を放置せずに勇気をもって心療内科を受診したこと。そこで、診断が下りたこともあるが、休むことを決断したことが大きかったと思う。もし、仕事への使命感から我慢して仕事を続けていたら状態は悪化し、さらにひどい状態になっていたことと思う。そして、これは著者の言う「自己洞察力」でもあると思う。普段の自分との違いを意識することができた成果だとも思う。そして、運動「ランニング」を続けたこと。EXERCISE42にも書かれていることですが、
「運動療法は薬物療法と同程度か、それ以上の効果がある」
当時の私はそんなことは知りませんでしたが、結果的に「薬物療法」と「運動療法」を併用していたことになります。そして、なんとしても4月からは、仕事に復帰したい!という確固とした決意があったからかもしれません。数年たった今でも、メンタルの浮き沈みはありますがランニングを続けることにより、メンタル疾患の予防をすることもできているのではないかと思います。
TO DO ①
自己洞察のために、ブログを付け自分の状態を確認する。1日の生活の楽しかったこと、きつかったことを記録する。合わせて、有酸素運動(私の場合はランニング)を続けていく。
気付き②やはり、「基本が大切。選択と集中。」
メンタルヘルスの基本。それは、「睡眠」「運動」「朝散歩」
睡眠~私は基本的に午後10時就寝、午前5時起床。7時間睡眠。しかし、そううまくいかない時もある。就寝が10時半になってしまったり、起床が4時半になってしまったり。できるだけ、就寝時刻と起床時刻を変更せずに生活するように心がけている。当然ながら、週末の土日も崩さない。かえって、起床時刻は早くなってしまうことが多いが。
運動~私は市民ランナーなので土曜日と日曜日には、10キロ以上走ることが習慣になっている。土日だけで3時間は有酸素運動をしていることになる。平日にも2~3回は5キロ:30分程度のランニングを入れるようにしている。仕事で走れない日が続くとメンタルにも不調を覚える。日中の仕事効率を上げ、なるべく残業を減らして趣味であるランニングの時間を確保するように努めている。
朝散歩~非常事態宣言が出ているときには、在宅勤務の日には朝散歩&朝ジョグをする時間が取れた。しかし、通常の勤務に戻って以来、平日に朝散歩をする時間を確保することは難しい。20分とか30分とか時間を確保することが難しい。
家を建てるにしても、基礎がしっかりしていなければどんなに立派な建物をその上に建てても、傾き不具合が出てくる。生活習慣も同じだ。今の健康を保持増進するためには、何か新しいことにチャレンジするよりも、「睡眠」「運動」「朝散歩」を確実に整えていく方が近道だ。私の改善点は、朝散歩→睡眠ということになる。
世の中には様々な健康法があるが土台がしっかりしていなくてはほぼほぼ意味がない。朝散歩・睡眠これを整えたうえで、さらなるランニングのトレーニング、笑顔の練習なども行っていければと思う。日常には時間が無限にあるわけではない。限られた時間資源を効率の良いものに使うべきだ(選択と集中)。「ブレイン・メンタル」の向上のためならば、それは、「睡眠」「運動」「朝散歩」だ。
TO DO ②
・30分の朝散歩!となると時間が取れなくて、
「やっぱりできない!」
となってしまうので、5分・10分でも、出来るところから朝散歩を実行し、朝の光を浴び、リズム運動をしていく。
・7時間睡眠を確保するため、10時就寝できるように家庭内の仕事も調整していく。
気付き③お得な健康法。それは親切。
REST90「つながり」「親切」は健康にいい。にも書かれている通り、人に親切にするとオキシトシンが分泌される。オキシトシンのすごい効果もP242に詳しく書かれている。(1 愛のホルモン 2 身体の健康 3 心の健康 4 脳の活性化)
このことを知ってから、車の運転中にできるだけ、他の車に道を譲ったり、横断歩道を渡ろうとしている歩行者を発見したら、危険のない範囲で止まり渡っていただくことにしている。親切が世の中に広まっていけば、いつの日か自分の親切にしてもらえる。という面もあるかもしれないけれど、親切にすると自分の内面からオキシトシンが分泌されて体も心も健康になり脳も活性化するならばなんてお得なんだろう元手もかからず、しかもひょっとすると人から感謝されるかもしれない。
TO DO ③
・道を譲るだけではなくて、ものすごく大変なことではなかったら人に親切にしていく。例えば、今この感想文を書いているけれど、
「買い物に行くから、一緒に行こう。(運転と荷物持ちしてね。という隠れ指示)」
と妻から言われているが、
「喜んで!」
と笑顔でこたえよう。
・小さなかとからできる親切・他者貢献をしていこう。
「朝散歩しながら、近所や公園のゴミを拾う。」なんて最高だと思ったのだが・・・。
(ゴミを拾うときに、リズム運動が乱れますね)
・・・欲張らず、そして、0か100か?でもなくできることから少しずつ実践していきたい。
今回は、「ブレインメンタル 強化大全」から3つの気づきと3つのTO DOを書いたが、このほかにも本当にたくさんの話題が書かれていた。しばらくしたら読み返し、違う気付き・TO DOを見つけていきたい。
(蛇足ですが)
健康にいい生活習慣を「睡眠」「運動」「食事」「禁煙」「節酒」「ストレス解消」の6つとしているが、どうして「禁酒」じゃなくて「節酒」なのか?引っかかるところだ。睡眠に悪い習慣ワースト5の「ワースト2」に「飲酒」を挙げている筆者がだ。お酒の飲み方を工夫すれば悪影響を減らせるからか、現実の生活に「禁酒」は難しいからか?いや、筆者樺沢紫苑氏がウィスキー検定に合格するほどウィスキー好きだからではないかと想像している。
生活するために仕事は、必要ですし、社会に貢献したいとも思います。
しかし、何よりも大切なのが、健康が一番です。
健康でなければ、何も出来ません。
お互いに先が見え始めいますので、人生を楽しみましょう。
「今を生きる」
「この瞬間を味わう」
人生を楽しむために。
自分の人生です。
悔いなく、いきたいです。