そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

隠したが意図的でなかったから隠ぺいでない??

2019-02-27 | 官僚

厚労省の毎月勤労統計の不正行為でで不適切な調査が行われてきた問題で、特別監察委員会が記者会見を行い再調査結果を報告した。前回内部調査は単なるアリバイ工作であることが、そっかりバレてしまってる。そこで二回目の調査である。
ところが、樋口委員長は、「意図的でなかったから、隠してはいるが隠ぺいではなかった」と述べた。「嘘でも意図的でなければ隠ぺいに当たらない」というのである。殺人を意図的でなかったから殺人ではないというのである。
まるで禅問答である。厚労省をかばうためだから仕方あるまいが、誰が見ても筋の通らないごり押しの結論である。安倍晋三が政権の座に就いてから、こうしたことの繰り返しである。どのような不正事件が起きたとしても、政治家は誰一人として責任を取らない。取り巻きの官僚は必死になてかばう。巧みにかばい続ければ、ご栄転が待っている。
これは官僚の仕事である。仕事である以上は、何よりも結果が問われるものである。一般社会とお役人の感性は異なっている。
不条理が質されることがなければ、法に抵触するような不祥事が行われても誰も責任を取らなければ、再発は繰り返され上手くすり抜けたものが更なる高みに行く。この国は次第に腐ってゆく。取り返しのつかないことである。

今回の毎月勤労統計は、明らかに政府の政策の成功を後押しするためのものであったことが解っている。厚労省関係者によると、
500人以上は全国で約6千の事業所がある。東京都内には約1400事業所ありすべてが対象になるのであるが、厚労省が東京都に示した調査対象は約500事業所だけであった。抽出調査も一部が重複していることも解っている。こうなれば意図的に残すものが決まってくる。これを政権への忖度といわずに、あるいは意図的ではないとはどうして言えるのだろうか。今回の調査も、忖度はしたが意図的でなかったから、忖度ではなかったというのであろうか。忖度は意図的そのものである。

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