そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

黒人への蔑視が続くトランプ

2020-06-07 | トランプ

繰り返されるアメリカが抱える暗部である。トランプには今起きていることが理解できない。非暴力デモを暴力的に排除し徒歩でセントジョーンズ教会に向かい、聖書を掲げる映像を流させ、稚拙な演出をしている。格式の高いセントジョーンズ教会は政治利用されたと怒っている。この問題に関してトランプは差別の側にいる。人種問題、差別問題、人権問題に関してである。
今回の最大の収穫は、殺害された男の弟が略奪などの暴力行為の禁止を訴えていることで、多くの国民が共感していることである。いまだに軍隊の投入を言い続けているトランプよりうんと立派である。彼の方が高い次元にいる。トランプのSNSも管理者に暴力的表現であるとして削除されている。Facebookを除いて。
整然としたデモが行われるようになると、「死亡した男性にとってもすばらしい日だ」と述べ死者への冒涜であると顰蹙をかっている。トランプへのの反発も強まり、支持者も含めこれまでと流れが違うようである。
岩盤と言われる福音派からの反発もあり、共和党の一部から造反行動も起き始めている。デモ隊がホワイトハウスに向かって来た時に、トランプは地下壕に避難したが“意気地なし”と批判され、先の教会前のパフォーマンスとなったといわれている。
軍部や国民の間でも人気の高いストイックなマティス前国防長官がトランプに対して、「ドナルド・トランプは自分の人生で、国民をまとめようとしない初めての大統領だ。まとめる振りさえしていない。彼はわれわれを分断しようとしている」と厳しく非難した。
トランプはこれまで黒人蔑視や女性差別発言、明らかな女性へのセクハラなど繰り返す常習者である。軍隊による暴力的弾圧をほのめかすこともこの流れの先にある。
おまけにコロナ対策ではほとんど無策で、大統領選を意識した中国攻撃を繰り返すばかりである。格差は黒人のコロナ発症率が格段に高いことも背景にある。トランプはコロナに引き続き、人種問題でも大きなな失態を繰り返した。
中国が香港への弾圧を一気呵成に強めている。トランプは非難してはいるが、武力弾圧を主張するこの男にその資格などない。
人権や人種差別は民主主義の根幹にかかわることである。経済的視点に立脚した自己主張しか能のないトランプには、民主主義など理解できないのである。

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