そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

政権に忖度の限りを尽くす風潮が官僚の劣化を招く

2018-04-18 | 安倍晋三
福田淳一債務事務次官が、セクハラ報道を受けて辞任した。週刊誌報道だけの資料なのであるが、何んともいい難いところはあるが、本院は政治の現場を混乱させたから身を引くという事である。反省も何もない。
財務大臣の麻生太郎が懸命に擁護してみたが、「被害者名乗り出ろ」発言が与野党や記者クラブから集中砲火を浴び、セクハラ事件に対する無知の発言が傷を大きくした。財務大臣が部下を擁護し続けて本人が辞任するのは、国税庁長官の佐川に続いて二人目である。国税庁と財務省の事務方のトップが不在の異常事態である。その中で麻生太郎は明日日本を離れるが、言葉で記者などを恫喝しながら擁護し続けた自らの責任には無関心である。大臣が罷免するのが本筋である。自らが進んで自認するのは、官僚の政権擁護の姿勢であり、形を変えたこれも忖度の一つである。

安倍晋三が森友学園問題の真の中核人物で配偶者の昭惠と、加計学園問題の記憶にない発言を繰り返した柳瀬唯夫経済産業審議官を連れてトランプに会いに、アメリカに飛んだ。拉致問題が政権の支持率回復になるとばかりに、出発前に横田さんを見舞うパフォーマンスをやってみたりと、最重要課題とばかりに言い続けている。
記憶の限りではないを連発した柳瀬審議官を同行させたのも、証人喚問をかわすための時間稼ぎでしかない。誰が見ても、愛媛県や今治や加計学園関係者とは、本人の記憶がなくても会見していたのは、誰も否定ができない。京都産業大学には全く声をかけていない。加計学園の獣医学部開設は、一点の曇りがないどころか真っ黒である。森友学園も同じである。不都合なことは記憶がないの一点張りで、政権を守ろうとする官僚の姿が哀れでならない。
民進党の小西洋之氏は、自衛官を名乗る男性から国会前で、「おまえは国民の敵だ」とののしられたことを明らかにした。防衛省は統合幕僚監部指揮通信システム部の30代の3等空佐だと特定し、自衛隊法58条に抵触する恐れがあるとして、処分を検討し河野克俊統幕長は、小西氏に陳謝した。まるで、226事件の前夜のようである。血気にはやる軍人が政治を圧倒する時代が、この後続いた。
自衛隊は文民統制が最原則である。文民どころか国会議員を罵倒する。政権に忖度する以上のものを感じる。やがて多くの国民は政権寄りになり、政権批判は「非国民」と呼ばれるようになる。
公務員は国民の僕である。政権の僕ではない。政権の僕であることをことさら強調する風潮が、公文書の黒塗り、隠ぺい、改ざん、廃棄そして、記憶にないを繰り返すのである。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« イラク戦争の虚偽と自衛隊派... | トップ | 常識的な話しをしようや、麻... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

安倍晋三」カテゴリの最新記事