そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

弾劾が視野に入ってきたトランプ

2018-09-02 | トランプ
ベトナム戦争で捕虜になった経験のある、共和党の上院議員のジョン・マケイン氏が脳しゅようのため亡くなった。葬儀には、民主党の元大統領のクリントンやオバマも出席した。共和党元大統領のブッシュも出席し、それぞれが弔辞を述べている。ところが現職の共和党の大統領のドナルド・トランプは欠席している。大統領専用機で、自分のゴルフ場に駆けつけのんびりとゴルフに興じていた。まるですねた子供のようである。
マケインは筋を通す硬骨漢である。トランプの、ベトナム戦争の兵役免除の診断書が虚偽であったと批判している。トランプはマケインが煙たかったのであろう。
アメリカでは、トランプの支持層は相も変わらず35%ほどを維持しているが、不支持率が60%を超えている。しかもトランプを弾劾裁判に課すべきという声が、45%にもなっている。トランプの失政の象徴は、北朝鮮との核合意である。これまでのトランプの失政は、オバマが取り組んできたことを壊したことであるが、北朝鮮との核合意は自らが取り組んだものである。トランプは、金正恩と習近平それに、プーチンにすっかりしてやられたのである。米朝協議をした結果、大国の後ろ盾をトランプに増強してもらった金正恩は、アメリカに対して一転攻勢に出るだろう。アメリカが約束を守らなかったと、言い続けるだろう。
米中貿易戦争は、いずれアメリカが白旗を上げることになる。このことでトランプは失脚するのではないか。関税かける以外に能のない対策は、いずれ国内で打撃を受けた側から足元をすくわれるだろう。
アメリカに修復能力があれば、トランプを弾劾裁判によって引き下ろすことになるだろう。それとも日本の自民党のように、すでに修復能力どころか危機感すらないのであれば、アメリカは全く新たな問題を抱えることになるだけである。
いずれにしても、不見識で無教養で粗野なトランプがいつまで大統領でいられるかが、アメリカの傷を広げるか修復できるか今後を決定することになる。

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