横浜海上保安部は、小笠原諸島周辺の日本の排他的経済水域で航行していた中国漁船の船長が、立ち入り検査に応じなかったとして逮捕した。サンゴの密漁をしていたとのことである。
まるで鬼の首を取ったように政府お抱え誌が報道する。この不法密漁船の拿捕は徒然であるが、中国船の侵犯をことさら大きく取り上げているには政治的意図である。
私は日本で、もっと具体的に広くサンゴを破壊しているところを知っている。”辺野古”である。大浦湾の河口周辺は深く多様なサンゴが狭いところに集まっている。昆虫や草花にも固有種など貴重な自然をそれらが証言してくれている。
其処のサンゴを、国家権力が非民主主義の手続きで民意を無視した、強硬な埋め立てが行われている。愚かな政府の、馬鹿の一つ覚えのようなお題目、「普天間の危険除去」と唱えながら真っ赤で無機質な土砂を、地球温暖化防止にＣＯ２を固定してくれるサンゴの上に流し込んでいる。誰が見ても無残なサンゴ破壊といえる。
ジュゴンは安倍晋三の蛮行に飽きれて、何処かに逃げてしまっている。アメリカ大使のお嬢様が鯨の保護訴えてたが、ジュゴンには無関心なようである。ジュゴンは植物性の食物連鎖の頂点にいる。ジュゴンの存在はサンゴ共々環境保護の象徴である。
中国人の密猟を報道するのも結構であるが、サンゴを守る気概があるなら辺野古の環境破壊をもっと訴えるべきである。
http://www.jcrs.jp/wp/?page_id=622
これをみますと、宝石サンゴは、水深100メートル以上の深海にいるので、埋め立て工事で被害を受けることは、少なそうですね。
それに対して、造礁サンゴは、体内で褐虫藻と共生しているため、光合成のために光の届く浅い海に居るので、沿岸埋め立ての被害をもろに受けるのだと分かりました。
沖縄のサンゴ礁埋め立てを無惨に感じるのは、全く同感です。(T△T)
本川先生の『サンゴ礁の生き物たち』に、とても感銘を受けたクチですので。
サンゴ礁研究者の人たちは、さぞ辛いことでしょうね。
深海珊瑚はそのまま金になるので、盗人を声高に言うのは分かりやすい話です。
かたや造礁珊瑚はアメリカの単なる利権とゼネコン等に金が流れるという、環境の売り渡しという話だと思います。それもはるかに莫大な金の（全て税金）受け渡しです。
因みに
自然という財産で言えば本来国立公園に含まれるべき大浦湾を外し、広大な米軍演習林（高江ヘリパッドも）外した歪んだ国立公園の30kmしか離れてません。
外に埋め立てを容認してるじゃないか、との指摘をされる方が居ますが、那覇空港は軍民共用空港ですので、狭くなったのでやむ無く沖合いの貴重な珊瑚礁を埋めるので、観光客の入域を減らさない限り（環境負荷から言えば将来的にはその方 が良いとは思います）声高に反対は言いにくいですね。空港を車で出る所にも米軍基地があります。これを返すのには浦添に軍港を造れと日米政府は言ってるので埋め立てを諦めざるを得ない状況です。
これだけ容認してるんだから、せめて辺野古くらいは勘弁してくれ、というのが沖縄県民の我が儘になりますか？
自分たちの身近な問題としてみることはできませんか？
かつてケネディー大使が、捕鯨の中止を訴えてましたが、これにジュゴンも加えろと書いたこともあり、このような二様にしました。