そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

アメリカの中東撤退を喜ぶプーチン

2019-10-24 | プーチン

凶暴なテロリスト集団のISと最前線で戦ったクルド民族であるが、自国のテロリスト集団と叩くそのままシリアに侵攻したエルドアンである。クルド民は世界最大の国家を持たない民族といわれている。2000万人のうち4割近くがとるこにすんでいる。第一次世界大戦で、何枚もの舌を使った条約でヨーロッパはいいように中東に国境線を引いた。そこから外れたのがクルド民である。このことに関しては、イギリスとフランスと周辺のヨーロッパ国、そしてイスラエルに大きな責任がある。
エルドアンはシリア侵攻に関して事前にプーチンの解を得ている。第一次世界大戦の敗戦国のトルコと、蚊帳の外に置かれた革命に翻弄されていたロシアが、中東からはじき出された格好となっている。
30年前に石油は後30年で枯渇するといわれたが、その30年前にも同じことが言われていたが、30年後の現在30年で枯渇するとは言われなくなった。地球が最も悲惨な環境となったなのを生み出したのはこの60年である。
Great Accelerationといわれるこの膨大なエネルギーはほとんど石油によって支えられている。中東の不幸は石油が枯渇しないことである。そのためにいつまでたっても、国家の欲望が戦火を引き起こすのである。トランプが手を引いたとたんに、トルコとロシアが手を出し始めた。とりわけISにプーチンが徹底的に弾圧したチェチェンの若者が多数加わったロシアは、ここぞとばかりと中東の覇権を狙っている。しかし、アサドを傷つけまいとエルドアンには短期の侵攻を許したのである。
ロシアはイランとも緊密な関係にある。ソ連の崩壊以降多数のユダヤ人がロシアからイスラエル国民となっている。
歴史を知らず、「アメリカファースト」しか策のないトランプの撤退で、俄かにプーチンの中東覇権は現実味を帯びてきた。

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