そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

約束通りTPP「強行採決」した、なんでこのタイミングか?

2016-11-05 | TPP
TPP(環太平洋経済連携協定)の承認案と関連法案は、昨日(4日)の衆院TPP特別委員会で、自民、公明、日本維新の会の賛成多数で可決された。山本有二農林水産相の失言をめぐり、民進など野党側は辞任を求めていたが拒否したうえで、採決を強行した。
強行採決すると言っていた、山本農水大臣の「予言」と予言通りに強行採決をおこなった。ここではTPPの内容論議など何もない。あらゆる分野に影響がることが解っているTPPであるが、その内容については何も論議されることがなかった。上の写真の左上で、取り残されたように呆然と座っているのが、アンポンタン農水大臣である。
山本農水大臣の本音の繰り返す失言は、三文芝居のようである。冗談を繰り返すような大臣であるが、大臣就任直前にTPP反対の署名もしている。そもそも自民党は、TPP参入しないと公約を掲げていた。TPPは後出しじゃんけんの日本である。民主党政権時代に、菅直人が参入を突如言い出した。
国連の人権委員会が、TPPなどの無関税条約について今年2月に声明環出している。本ブログでも紹介したが、これほど広範囲に及ぶ関税をほぼなくする自由貿易協定なら、交渉に労働組合の代表や環境問題に取り組んでいる方々、医療関係に携わる人たちの声も聴くべきと提言している。それができないのは、その人たちが入ってくると不都合だからです。それこそTPPの本質です。
そもそも、アメリカ大統領の民主、共和両党の候補者クリントンもトランプもTPP参入反対を主張している。クリントンはこのところ苦戦気味のようで、就任した後もTPP参入はないと念を押している。tランプは早くから、こんなもの止めてしまえと言っている。つまり、アメリカはかなり強硬に日本の参入を促したが、TPPの6割を超えるアメリカが参入することはないであろう。仮にあっても、相当先になると思われる。
第一、民進党はTPP参入賛成の党である。こんな強行採決することはないのである。なぜこの時期に、こんなに急いでまでやる必要があるのか、全くわからない。多分安倍晋三の外交日程が詰まっていることや、根っからの中国嫌いが今回の強行採決を予告通りやったのであろう。

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