そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

横田滋さんの死を悼む

2020-06-06 | 朝鮮半島

1977年に横田さんの長女が北朝鮮の工作員によって拉致された。南朝鮮が金大中を拉致したことをヒントにした、北朝鮮による日本の一般人を拉致して自国に持ち込んで、国の発展に寄与させようとしたのが、拉致事件の始まりであろう。北朝鮮拉致問題の象徴的存在だった、めぐみさんの父横田滋さんが亡くなられた。
北朝鮮へ8万8千人も帰国させた新潟の友人が、めぐみさんを救う会を立ち上げた当時はどこの誰も相手にしてくれなかった。北朝鮮の関与が明らかになる20年間は、暗黒の時代であった。滋さんはめぐみさん拉致直後に転勤になり、友人の存在は大きかった。拉致問題は社会党などの批判の対象に利用されるが、自民党も金丸信を送り込んで関係を持ったこともある。一方的に出される国家の虚偽は見抜けないのは仕方なかろうが、たらい回しにして門前払いをし続けた20数年は許されるものではない。
国家権力の下では個人は非力で、国が安全保障に利用できると利用価値が産まれたようやく動き始める。北朝鮮が危険であり続ければ、軍事予算をいつまでも伸ばすことができる。現在青い拉致被害者支援のバッチを付けているのは、右翼とヤクザだけだと友人は言う。安倍晋三はこのこれを外したことがない。
安倍晋三は拉致被害者が帰国した際、強行に返還を主張したことをひた隠しにして、滋さんの死をよくも断腸の思いだといえたものである。現拉致被害者家族会の代表である、飯塚繁雄さんは、「何もしないでいると、こうなるのはわかりきっている。次は私の番だ。」と述べている。
横田滋さんの死を悼む。合掌。

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