そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

選挙の争点を単一にすべきでない

2009-06-29 | 地方自治

麻生首相が「そう遠くない時期に選挙する」と言った。俄かに関係者が色めき立ってきた。マスコミはもとより、各政党がいろんなことを言い出した。自民党にいてっては、役員を変えるだの、総裁選をやれだの、それらに反発する話でごちゃごちゃ感がある。アホー総裁の優柔不断の結果であろう。この優柔不断の結果任期切れまで選挙はできないだろう。

ところで選挙の争点をが、そのまんま東の騒動でおかしくなってきた。大阪知事の同調もあって、この数日で地方分権が総選挙の主題になった感がる。地方分権など原則反対する政治家も政党もいないだろう。見せかけ上であっても官僚にもいないだろう。マスコミを敵に回すようなことのなるからである。

地方分権と一言で表現されても、権限移譲の内容や方法から税金の分配や徴収それに、地方分権の目的や可否についての詳細は何も示されていない。それでいて、地方分権が言葉だけ55 で、錦の御旗になりつつある。

道州制を強く主張するのは橋下大阪知事であるが、北海道知事も以前からの持論でもある。道州制につても、検討内容の詳細は外に出てこないが、小泉・竹中改革のスローガンであった小さな政府のことでもある。道州制を導入した時に、それを束ねる国家の存在も不明確である。

地方分権推進が郵政民営化と同様に、ワンフレージズの劇場型選挙の再来ならないか案じている。選挙の争点が単一になる恐れがある。中身の検討がなく、郵政が民営化された現在、小泉が言ったことのようになっているだろうか。矛盾が露呈されてるばかりである。とりわけ田舎の特定局は、本来持ち合わせていた機能すら失いつつある。

千葉市長選挙でも横須賀市長選挙でも、僅か30歳そこそこの青年が当選している。とりわけ横須賀市長選挙は、自民公明民主の相乗りだった。しかも、小泉の全面支援を打ち破っての勝利である。今この国では、既存のものに期待しない新たな波が起きているように思える。それが何なのかも、それが成功するのかもわからないが、これを既存の政党は理解できないでいる。

フォトアルバム<消えゆく湿原>アップしました。

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1 コメント

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 ついに自民党も空中分解寸前の有様になってきま... (紫錦唐松)
2009-06-30 10:37:04
 ついに自民党も空中分解寸前の有様になってきました。
 寄らば大樹の陰みたいに集まった議員は右往左往するのでしょう。権力に魅せられた国会議員はその力に翻弄させられます。

 どのような日本にするのか明確な目標と国民が理解できるマニフェストが必要です。

フォトアルバム拝見しました。札幌近郊にも泥炭地帯があり、数十年前は同じような様子でした。
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