そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

イランを擁護するプーチン

2007-10-17 | イラン

イランの首都テヘランを、ロシアのプーチン大統領が訪問した。カスピ海サミットに出席するためである。カスピ海サミットPutin_warns_us_against_military_a_2 は、カスピ海に面するロシア、イラン、カザフスタン、アゼルバイジャン、トルクメニスタンの5ヶ国の首脳会議のことである。

ここでプーチンは、イランの核開発は平和利用のものであると断言して、イランの核開発を支持した。Iran_nuclear_activities_reach_ind_2こうして、今にもイラン攻撃をやりかねないような準備をしている、ブッシュに逆圧力をかけたのである。

国連の経済制裁下にあるイランを、常任理事国のロシア大統領がが訪問することで、制裁がアメリカやヨーロッパは核兵器 開発疑惑の歯止めにならないと懸念を抱いている。イランは国をあげて、プーチンを迎えた。

カスピ海サミットは、軍事的連携を強めることでも合意した。ロシアにとってはチェチェン紛争を抱え、地域的に強力な援助を受けたも同然である。イランにとっても、ロシアにとってもしたたかな外交戦術である。北朝鮮も同質のしたたかさがあるが、Putin_warns_us_against_military_actフセインにはそれがなく、一方的にアメリカとイスラエルを理念を優先させ攻撃し、イラクは単純軍事国家であった。

もし仮に、アフガニスタンがこのような大国の同意を得るような、狡猾な外交手段を用いていたならば、2001年9.11以降のアフガニスタン攻撃は存在しなかったと思われる。良くも悪くも、宗教的純度を高めることに躍起になっていた、タリバン政権では決してありえなかったことではある。日本とは異質な、外交下手である。

国連決議などとは、こうしたレベルでのものでしかない。大国の理念より利害が思惑が交錯する、国連決議に自衛隊をおもねる危険な行為は行ってはならない。

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