そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

北朝鮮の失政を尻拭いすることにならないか

2013-05-16 | 朝鮮半島

北朝鮮が焦っている。ステルス機が参集した今年の米韓合同演習に強く反応した、金正恩第一書記である。あちこちを火の海にしてやると息巻いた。ミサイルを発射台Photoに据え付けたが、何もできなかった。一人騒ぎをした金正恩お坊ちゃまである。

アメリカは全く折れなかった。オバマは核放棄がすべての前提として、これを崩さなかったのである。国連の制裁も全く変わらなかった。北朝鮮は、核とミサイルを目いっぱいちらつかせたけれど、食糧も燃料ももらえなかった。交渉すらして貰えなかったのである。

逆に、中国の銀行がほとんど、北朝鮮との取引を中止した。これがこたえたのであろう。メーデーだの誰かのお祝いだのとか、お坊ちゃまがどこかの視察をしたとの放映をするようになった。おまけに、強硬派の軍のトップを3カ月で解任させたのである。

今回の一連の強硬発言は明らかな失敗である。このような大きな失政は、通常の国家なら、強く非難されるか失脚するところである。政権交代もない独裁国家には、それがない。こうした時には、知らん顔して次の政策に手を出すのである。

手を出したのが日本政府である。一昨日から、飯島秘書官が北朝鮮を訪問していPhoto_2
る。北朝鮮は会談の内容も何も触れることなく、この事実を報道している。今日は国家ナンバー2の金永南と会談をしている。これは異例の扱いと言える。

ここに北朝鮮の焦りが見て取れる。小泉に拉致を認めたときには、金正日は日本にアメリカとの会談を依頼したかったのである。拉致問題に対して、北朝鮮側の軽い扱いが問題を一層混乱させ、今日に至っている。その当時の日本側の当事者であった、飯島を招き入れた理由は判らないし、どのような結果になるかこの国のことである、予測がつかない。

中国は歓迎しているが韓国は不快感を表している。拉致問題解決を大前提にしている日本が、この国から何を引き出すのかが注目される。何かが大きく進展する可能性もあるが、北朝鮮の失政の尻拭いをさせられり危険性も孕んでいる。

フォトアルバム<春遅い根室の森では>をアップしました。

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