そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

NHKは国政より、芸能人の病気や高校野球の話の方が重要だと判断したのか

2019-02-20 | 報道

今日(20日)の7時のNHKニュース報道は異常であった。冒頭に、新幹線の何処かが傷つけられた、悪質であるという報道があなされた。これがNHKが今日最も重要と考えた事件のようである。更にその次が、芸能人が癌になったことを告白したというのである。その後には、甲子園の高校野球のピッチャーの投球数制限と延長戦をたいブレイクでやるというのである。
12分が過ぎて、国会のインチキ統計調査の政府側の無責任回答の報道である。これを含めて、国会の予算委員会のやり取りは僅かに4分程度で終わった。その後の米朝会談の中身の方が長かったのである。
NHKは国政や国際問題より、新幹線の何処かが傷つけられたり、芸能人の病気や高校野球の方が重要と判断したのである。
安倍晋三は就任早々から、主要な報道機関の幹部と会食を重ねている。今ではこの報道も鈍くはなってはいるが、延々と続いているのである。安倍晋三の思惑は的中している。特にNHKにそれがひどい。予算委員会などの国会でのやり取りは、必ず政府側の答弁で終わるように仕組まれている。安倍政権に対する報道内容が極めて偏ったものとなっている。不都合な多くのことは報道されないか、何らかのベールをかけた報道が多いのである。

このところ官房長官の記者会見が何かと話題になっている。東京新聞の女性記者に限定して、質問内容を制限しようというのである。質問が始まった途端に、上村報道室長が「簡潔にお願いします」と官邸側から注文が付けられるのである。決め打ちのような個人攻撃と思われる、官邸側の対応である。そしてその質問に対する官房長官の回答は、「問題ありません」とか「回答は差し引かます」とかといった類の、木で鼻を括ったような回答ばかりである。
菅官房長官には、謙虚さというものが見当たらない。公務員は国民の僕(しもべ)であるはずだ。特定の報道に限局した記者会見は世界でも珍しい。政権の意向に反するする質問記者に、他紙の記者は一応に冷淡である。
弁護士や法律家やジャーナリストが昨日参院会館で会見し、「取材の自由、報道の自由への侵害」「文書をただちに撤回するよう要求する」とした緊急声明を申し入れた。呼び掛け人は、梓澤和幸弁護士、田島泰彦早大非常勤講師、服部孝章立大名誉教授の3人で、賛同者は346人に上っているというのである。
報道の自由度が先進国にあって、極端に低いことを多くの国民は知らずに、政治に優先される芸能報道を嬉々として見ているのである。


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