そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

それでも歓迎された鳩山由紀夫氏

2013-02-21 | 政治と金

鳩山元首相が、沖縄宜野湾市で昨日(2月20日)講演を行った。「今語る『県外移設』の真実」とする講演である。先日何かとお金で面倒見てもらった、母親の安子さんが亡くなられたばかりである。弟の邦夫氏は自民党へ復党した。相変わらず話題の絶えない一族である。

鳩山由紀夫氏の講演を、聞きにくいネット配信で聞いた。講演冒頭での、「最低でも県外は間違っていなかった」という発言には、割れんばかりの拍手が沸いた。沖縄では相当嫌われているかと思っていたが、鳩山坊ちゃまの発言は好意的に迎えられた。

講演では、官僚の力が大きく外務省と防衛相に潰されたと発言している。自ら発したいくつかの案は、官僚や協力してくれなかった党員たちによって、前に進むことが出来なったと発言している。かつての腹心の、小沢鋭仁や松野頼久は維新の会に行き、平野も潰された状況にある。

鳩山氏は、首相時代提案した「東アジア共同体構想」を実践するために、研究所を東京と沖縄に置くと発言している。国家はいがみ合い争うのではなく、支え合う関係であるべきと、友愛思想に基づいた発言をする。

日本政府は、アメリカ依存の体質で「在日米軍の見直しと中国との関係改善」はアメリカの踏んではならない、虎の尾であったが、私はその両方を踏んでしまった。彼は孫碕氏の本を読んだのか?

政治の世界、とりわけ外交となると、人的な関係や根回しあるいは、多くの不条理を抱えたままで対応しなければならないことも少なくない。普天間のような難解な問題は、どこかに理念を置いて現実に対応できるところから、道筋を付けなければならない。

鳩山氏の発言には、無念さと自らの力量の不足に対する反省がしきりにみられる。それが何であったのか、見極める作業が必要であるがそれが見られない。首相であったことを思えば、相当困難なことであっても、取り組めたはずである。

野田に、「TPP参加と消費税賛成」を踏絵にされ、政界を引退したがその判断は正しいかろうと思われる。

政界引退後、わざわざ問題の係争中の中国に出かけて、自民党からは国賊呼ばわりされて、彼の居場所はなくなっている。その自覚すらないのであろう。鳩山氏らしいと言えばそれまでである。

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