そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

マスコミが日本の世論を翻弄する

2017-04-08 | マスコミ報道
この写真は、プーチン来日に合わせて発売された本の帯である。お人好しの日本人は、しばらく時間が経てばあれほど騒いでいたことも忘れてしまう。昨年12月の山口での日露首脳会談は、プーチンの思うつぼに嵌った安倍晋三である。会談前にはあれほど、日本のマスコミはこぞって北方領土解決への道が開かれると書きまくっていた。プーチンは全くその気配すら見せなかった。都合の悪くなったマスコミは、その後のことについて全く触れようとしていない。
北方領土はミサイル配備も飛行場建設もほぼ完了し、各種インフラなどはどんどん整備されている。結局は3000億円供出だけが先行する、単なるロシアへの経済支援に終わったのが、日露会談の結果である。北方領土のことなどなかったかのように。

今回の米中首脳会談の主題は北朝鮮の、核とミサイル開発である。トランプは有効な経済制裁を中国に依頼して、マスコミ各社は、今にでも金正恩が「悪うございました」と謝るような論調である。ところが突如として降って沸いたような、トランプの拙速なシリアのアサド軍事施設への空爆である。北朝鮮問題は吹っ飛んでしまった感がある。
この予告なしの空爆で、北朝鮮が萎縮すると思ったら大間違いである。この攻撃で北朝鮮は、イラクもシリアも核を持っていなかったから攻撃されたと、さらなる核開発に進むことだろう。話し合いを放棄した力の論理は、更なる暴力を生む口実になる。抑止力は際限ない愚かなゲームなのである。
北朝鮮への明確な制裁の姿勢を中国は示すことがない。体制でも崩壊したら一番迷惑をこうむるのが中国だからである。アメリカへ突っかかる隠し玉にもってこいの、北朝鮮を中国が簡単に手放すわけがない。
事前に最大の懸案として、北朝鮮を上げていた日本のマスコミは、習近平の悪口を書くのがせいぜいで、会談前の最重要課題としたことなどすっかり忘れてしまう。ことになるだろう。日本のマスコミは、権力への忖度を忘れない。

追加:北朝鮮は、アメリカの侵略国家としての危険性と、核開発が正しかったことが証明されたと発表している。暴力的報復は、新たな暴力を醸成するだけである。

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1 コメント

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Unknown (タンケ)
2017-04-09 10:03:03
やはり「世間知らず甘ちゃんバカ」を権力者や首相になど据えてはだめなのだ。勿論、受験秀才でトーダイ卒だと言ってもこれまた本質バカだらけなので困るが。

「歩くシタタカ者」のプチンに敵う日本の政治家などいない。そもそも、小学生漢字読めず間違えるアベシンゾなど、我々日本人の資産を世界中に貢ぐただの大バカであり事実上国賊なのだ。話になどなるものか。

ロシアプチンは勿論、世界のゴーツクらに太刀打ちできるか凌駕できるシタタカ者ツワモノよ出よ!
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