そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

財政再建を放棄させたアベノミクス、「骨抜きの方針」

2018-06-15 | 財政再建

安倍内閣は、今年の「骨太の方針」を今日(10日)に閣議決定した。来年10月に消費税を10%にすることを決めた。この政権は今だけよけれが、しけも政権の支持者が増えればいいのであって、将来のことや本来のあるべき姿など全く考慮しないことが、この方針からはっきり分かった。
基礎的財政収支を黒字化を目指し、財政健全化目標の達成時期をこれまでは2020年としていたがそれを5年延ばし、2025年度に先送りした。単年度の収支さえ放棄し、団塊の世代が消えてきそうな時期にそれを伸ばしたことになる。
その一方でアベノミクスなる妖怪のような経済政策は、財政を食い物にし健全化どころか1100兆円にならんとしている。国家予算の10倍、税収の20倍である。年収500万円しか収入のない家庭が、1億円の負債を背負いながら500万円を返済する現状の解決を放棄したのである。
そもそも、先送りとは現在の政策が失敗したことを意味する。それを見直すことなく次かその次の政権にお任せするという事である。政策の見直しをしないどころか、一般人に重い消費税を上げるというのである。景気浮揚で税収が増えるどころか、景気の良くなった企業はたんまり貯め込み、労働者の賃金を抑圧する方針をとっている。(上のひょを良くご覧いただきたい)
企業はため込んで労働者の賃金を抑制するばかりではない。こうした政策をもっともっとやってくれと、自民党にせっせと献金する姿が下の表から見て取れる。62%も増えているのである。企業役員の報酬も57%も増えている。その一方で、ワーキングプアは増え貯蓄ゼロ所帯が増えている。
アベノミクスの結果がはっきり見て取れる。企業は儲けて一般庶民は貧困にあえいでいるのである。なのに、企業は減税し一般国民の貧困層にはさらに重くなる消費増税をするというのである。儲けている企業に課税し、保留金に課税するか吐き出させるべきである。豊かな人た日をさらに豊かに、貧困層をさらに貧困に向かわせるのが、アベノミクスの結果である。そして今また、天文学的な負債を私たちの子孫、未来の人たちに残すのである。骨太どころか、骨抜きの方針である。


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 企業のためにプラスチック汚... | トップ | 「カジノ」と「戦争」、同質... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アベノミクス幻想 (Unknown)
2018-06-16 19:59:58
アベノミクスというのは「成長戦略」「三本の矢」「希望 、 夢 、 安心」等というキーワードを使ったコマーシャル メッセージによる国民へのイメージ操作だ。
実際は日銀が札ビラを刷りまくり、国民の貯蓄年金を株で利用。株はギャンブルであり、利得は一部の富裕層へ、リスクは国民が負う仕組み。
自由主義経済という聞こえの良い掛け声 の下、貧困率や、格差が拡大している。国民全体にお金が回らない状況で経済回復は無い。
「アベノミクス」は今や「アベ」のウソと詐欺の代名詞。
「ウソノミクス」「サギノミクス」である事が露呈している。

「裸の王様」の話は色々例えられるが、ここでは主権者である国民が王様であり、王の財産を言葉巧みにイメージや幻想で盗み取った織物職人は、こういうイメージ戦略を考えついた、今井尚也秘書官らアベ官邸ではないか。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

財政再建」カテゴリの最新記事