そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

最高権力者が身勝手な私的な判断をしかねない戒厳令(緊急事態法)

2024-12-12 | 緊急事態法

45年ぶりに韓国の尹錫悦大統領が発した非常戒厳であるが、目的も良く分からないまま軍隊は国会を封鎖しようとしたが、野党の国会議員たちはそれを身体を張って阻止した。
深夜だったこともあって、私は北朝鮮が何らかの軍事行動をしたのではないかと、深夜二時ころまで情報を探したが、何もなく就寝した。翌朝戒厳令は解除されていた。
黒海周辺は武装した兵士らと抗議する市民らが揉み合いになるなど、緊迫したやり取りが繰り広げられていた。軍隊から国会を守った野党議員たちは、国会で解除要求決議案を可決したのを見て、尹大統領は戒厳令宣布から約6時間で解除された。
日本の野党議員たちに、或いは市民にこれほどの勇気を持って、国会封鎖を阻止し、これ程の市民が路上でデモをするだろうか。テレビのレポーターは、未熟な韓国の民主主義と呼んだが、この現象を見る限り韓国の方が余程健全であるといえる。
いったいこの尹大統領は何を目的に、非常戒厳令を発したのか?軍隊に何を命じていたのか、巷間言われている政敵を数人拘束するのが目的だったのか、スキャンダルまみれの整形美人の妻を守るためだったのであろうか。

野党は弾劾裁判にかけようとはしたが、与党が8人賛同しなければ可決が出来ないが与党全員が欠席し、弾劾裁判は通すことができなかった。内乱罪の適用も現職の大統領で軍の統帥者あるから、相当困難であるといえる。
情勢は刻一刻と変っている。ここに着て与党「国民の力」の金宰燮は、「大統領の善意を頼みとする退陣の主張はもはや有効ではない。最も秩序ある退陣は弾劾だ」と主張し始めた。全く反省の色がなく正当性を譲らない尹大統領 の態度を見てのことであろう。
平壌に向けてドローンを飛ばした疑惑も、防諜司令部が否定していたが平壌で見つかったようである。北のあらぬ攻撃を受けたとの”事実”を引き起こしたかったのであろう。国権の最高権力者として、やってはならぬことである。
為政者はこのようなことを歴史上幾度にもわたって繰り返してきた。こうした稚拙な行為こそ許されるべきではない。
今期私たち国外から隣国のこうしたドタバタを見ていると、戒厳令など緊急事態法などというものは極めて危険なものであって、前世紀遺物であるといえる。情報が世界を極めて狭めた現在、過ちは取り戻せないこともあるし、私的な怨念など稚拙な判断もあるだろうし、極めて危険な権力者の武器といえる。 日本でも緊急事態法を声高に叫ぶ改憲論者の声など耳を貸してはならない。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ノーベル賞受賞演説の言葉を... | トップ |   
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

緊急事態法」カテゴリの最新記事