そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

民意を反映しない民主主義というシステム

2013-06-24 | 民主主義

東京都議選は、自民党と公明党の全候補者が当選する政権与党の圧勝という、信じられない結果で終わった。前代未聞の結果と言える。

東京新聞の世論調査では、憲法96条改訂反対が54.6%、原発稼働反対が60.5%となっている。選挙のために本心は隠しているが、自民党はこれらに賛意を持っている。投票率の低さも合わせると、都民の受け皿がなかった結果と言える。

参議院選挙の前哨戦と、各政党が位置づけ首都とはいえ、一地方の議員選挙にこれほどかと思われるほどの熱の入れようだった。安倍首相は相当な場所で演説を行ったようであるが、都の抱える事情には全く言及せず、国政しか語らなかった。

民主党は前回獲得した票の70%を失い、第4党まで落ちた。民主党が都政で何をやったかやらなかったが確認していないが、お粗末な国政の対応が反映したものと思われる。民主党の受け皿は共産党が頂いたのではないか。

そうした意味で考えると、確かに国政選挙の前哨戦にはなっているの事実である。この選挙が、都政の在り様が問われたのではないことを考えると、都議選の結果は都政とは直接関係ない。都民もいい迷惑である。

民主主義とは、国民が委託する議員を通じて政治に参加することとされている。そうしたことから考えると、今回の都議選は都民の民意が反映された結果とは、到底思えないのである。

前の衆議院選挙では、民主党は主だった公約はほとんどすべて廃棄してしまった。守らなかったばかりか、真逆のことをやってのけた。民主主義の根幹を破壊したことになる。

民意を反映するシステムが、政治家個人の善意のよって支えられるのであるとすれば、極めて危ういものであるが、その善意すらも政治家は失ってしまって、国民は行き先を定めることすらできないのが現状である。

左のフォトアルバムに<崕山(きりぎし)山モニター登山>アップしました。

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