政権発足100日を越えたのに、いまだ官僚の主要ポストの人事が7割以上決められないでいるトランプである。そうした中、もしかしてというような話もなくはなったが、突如としてトランプはジェイムズ・コミー連邦捜査局(FBI)長官を首にした。出張中の本人が一番驚いたようであるが、トランプは、憲法無視であると指摘され、その反響の大きさに驚いているようである。
過去FBI長官が解任にされたのは、ニクソンがウオーターゲイト事件の時自己防衛に行った一度しかない。アメリカは司法の中立性を保つために、FBI長官の任期を10年にしているが、その意味をも理解しないトランプの横暴である。「大統領は大きな間違いを犯している。我々はアメリカ合衆国憲法の崩壊に直面している」と、リチャード・ブルーメンタール上院議員が述べている。
コミー高官は、幾度にもわたるクリントンのメールの個人使用を立件しない方針を決めた。トランプは選挙期間中に、幾度もこの決定を批判している。そして選挙終盤から明らかになった、ロシアのプーチンの側近からのトランプ側へのテコ入れをFBIは調査していることを明らかにしている。今後ロシアからの具体的な支援が明らかになるであろうと思われた、矢先の長官の解任である。米露関係の進展が促されるであろうが、トランプはアメリカ国民に大きな不満を残したことになる。
忖度という可愛いものではない。いきなりの首である。この人事に疑義を持たない人物などいないであろう。アメリカは司法の中立を、行政のトップが否定したのである。
他所の国のことなど言えない。日本では最高裁判所判事を、任期が終わるたびに政権寄りの人物に替えているのである。
過去FBI長官が解任にされたのは、ニクソンがウオーターゲイト事件の時自己防衛に行った一度しかない。アメリカは司法の中立性を保つために、FBI長官の任期を10年にしているが、その意味をも理解しないトランプの横暴である。「大統領は大きな間違いを犯している。我々はアメリカ合衆国憲法の崩壊に直面している」と、リチャード・ブルーメンタール上院議員が述べている。
コミー高官は、幾度にもわたるクリントンのメールの個人使用を立件しない方針を決めた。トランプは選挙期間中に、幾度もこの決定を批判している。そして選挙終盤から明らかになった、ロシアのプーチンの側近からのトランプ側へのテコ入れをFBIは調査していることを明らかにしている。今後ロシアからの具体的な支援が明らかになるであろうと思われた、矢先の長官の解任である。米露関係の進展が促されるであろうが、トランプはアメリカ国民に大きな不満を残したことになる。
忖度という可愛いものではない。いきなりの首である。この人事に疑義を持たない人物などいないであろう。アメリカは司法の中立を、行政のトップが否定したのである。
他所の国のことなど言えない。日本では最高裁判所判事を、任期が終わるたびに政権寄りの人物に替えているのである。