ジャガーノートとは本来はインド神話に出てくる神の名だが、そこから転じて恐ろしい犠牲を強いる絶対的な力や存在のことを意味する、とのことです。このゲームは、魔に取り憑かれた恋人を助けるため、サイコダイブをして魔を封印する、というプレイステーション用ホラーアドベンチャー。以前クリアしていたけれど、またプレイしたくなって一気にクリアしてしまいました。
移動と画面クリックで進行するという、システム的には至って単純だけれども、とにかく薄気味悪いゲームなのです。
精神世界が舞台だということもあって、何でもありのデタラメな設定。鍵を手に入れてドアを開けるなんていう単純な謎解きは少なく、自分の過去が描かれた絵を切り裂くとか、扉をペンキで塗るとか、ドクロを回して部屋を回転させるとか、そういう変な謎を解いていかなければなりません。難易度はそれほど高くないし、途中でゲームオーバーになったりはしないので、できることはなんでも試せばいいでしょう。
恋人の精神内部が舞台で、サイコダイブした先は不気味な島です。そこはいわば精神内部へ入るための関所のようなもので、奇妙な謎を解くとようやく館が現れて精神内部へと入ることができます。その館の中で前述のような異様な謎を解かなければならないのですが、それだけではなく、肉体変換機を使って大人←→精神体←→子供のそれぞれの特徴を駆使して隠された仕掛けを突破していく必要があります。これがめんどくさい部分でもあり、面白い部分でもあります。この肉体変換をする時に最初の何回かはムービーを見せられるのですが、これがまた気味の悪い映像で気が滅入ります。ムービーを見なくて済むようになっても、肉体変換機自体が毒々しい色使いのためやっぱり不気味ですが。
館の最深部近くには分岐シナリオにつながる扉があります。この分岐シナリオは8本(4×2)あって、それぞれは30分から1時間程度でクリアできる読み物的なパートです(館と同じように移動やアイテム使用は必要ですが)。館では不条理で非現実的な構造を持った舞台でしたが、分岐シナリオではなぜか妙に現実的な設定を持っているのが逆に異様です。この8つのシナリオの全てで魔を滅ぼすのが目的。これら分岐シナリオの世界は、恋人に取り憑いた魔が精神世界に持ち込んだもので、そこに記録された人間の悪意や憎悪などを利用するためのアーカイブのようなものだろう、と私は解釈しています。
島、館、各分岐シナリオには多くの扉が現れます。ゲームのサブタイトルに「戦慄の扉」とあるように、扉がゲームを進行させるための重要なモチーフになっています。プレイヤーにしてみれば、この扉の向うにはどんな不気味なモノがあるんだとしんどくなってきますが、いきなり攻撃されたりすることはなかったはずなので御心配なく。
分岐シナリオを全てクリアすると魔の本体との決戦です。見事に勝利すると魔は滅びて穏やかなエンディングを迎えます。ここまでのプレイ時間はのんびりやっても10~20時間程度でしょう。ディスク3枚組ですが、長くて飽きることはないかと思います。
そしてエンディング後に保存したデータを読み込んでコンティニューすると後日談?をプレイすることができます。そこでは後味の良いものを期待できるわけがないので、興味のある方だけどうぞ、という配慮がなされています。
とにかくもともと薄気味悪いものを意図して作られたゲームな上に、当時のグラフィック作成技術の限界もあって、いま改めてプレイしてみると輪をかけて不気味な作品に感じられます。最近はこういった強烈なクセのあるゲームは少ないので、久しぶりに楽しみました。
オープニングから序盤までの動画。この古くさくてヌメヌメした絵柄も、いま見直すと味があります。
移動と画面クリックで進行するという、システム的には至って単純だけれども、とにかく薄気味悪いゲームなのです。
精神世界が舞台だということもあって、何でもありのデタラメな設定。鍵を手に入れてドアを開けるなんていう単純な謎解きは少なく、自分の過去が描かれた絵を切り裂くとか、扉をペンキで塗るとか、ドクロを回して部屋を回転させるとか、そういう変な謎を解いていかなければなりません。難易度はそれほど高くないし、途中でゲームオーバーになったりはしないので、できることはなんでも試せばいいでしょう。
恋人の精神内部が舞台で、サイコダイブした先は不気味な島です。そこはいわば精神内部へ入るための関所のようなもので、奇妙な謎を解くとようやく館が現れて精神内部へと入ることができます。その館の中で前述のような異様な謎を解かなければならないのですが、それだけではなく、肉体変換機を使って大人←→精神体←→子供のそれぞれの特徴を駆使して隠された仕掛けを突破していく必要があります。これがめんどくさい部分でもあり、面白い部分でもあります。この肉体変換をする時に最初の何回かはムービーを見せられるのですが、これがまた気味の悪い映像で気が滅入ります。ムービーを見なくて済むようになっても、肉体変換機自体が毒々しい色使いのためやっぱり不気味ですが。
館の最深部近くには分岐シナリオにつながる扉があります。この分岐シナリオは8本(4×2)あって、それぞれは30分から1時間程度でクリアできる読み物的なパートです(館と同じように移動やアイテム使用は必要ですが)。館では不条理で非現実的な構造を持った舞台でしたが、分岐シナリオではなぜか妙に現実的な設定を持っているのが逆に異様です。この8つのシナリオの全てで魔を滅ぼすのが目的。これら分岐シナリオの世界は、恋人に取り憑いた魔が精神世界に持ち込んだもので、そこに記録された人間の悪意や憎悪などを利用するためのアーカイブのようなものだろう、と私は解釈しています。
島、館、各分岐シナリオには多くの扉が現れます。ゲームのサブタイトルに「戦慄の扉」とあるように、扉がゲームを進行させるための重要なモチーフになっています。プレイヤーにしてみれば、この扉の向うにはどんな不気味なモノがあるんだとしんどくなってきますが、いきなり攻撃されたりすることはなかったはずなので御心配なく。
分岐シナリオを全てクリアすると魔の本体との決戦です。見事に勝利すると魔は滅びて穏やかなエンディングを迎えます。ここまでのプレイ時間はのんびりやっても10~20時間程度でしょう。ディスク3枚組ですが、長くて飽きることはないかと思います。
そしてエンディング後に保存したデータを読み込んでコンティニューすると後日談?をプレイすることができます。そこでは後味の良いものを期待できるわけがないので、興味のある方だけどうぞ、という配慮がなされています。
とにかくもともと薄気味悪いものを意図して作られたゲームな上に、当時のグラフィック作成技術の限界もあって、いま改めてプレイしてみると輪をかけて不気味な作品に感じられます。最近はこういった強烈なクセのあるゲームは少ないので、久しぶりに楽しみました。
オープニングから序盤までの動画。この古くさくてヌメヌメした絵柄も、いま見直すと味があります。
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