秋田県三種町の奥羽本線森岳駅。
着く直前まで、車窓には、広大な八郎潟の大干拓地帯が広がっていた。
「森岳温泉は油田探索中に見つかった」という話に期待が膨らみ、確かめねばと。
油田がらみは新潟や山形にもあり、強烈なアブラ臭を伴うマニアックな温泉が多い。
Yahoo地図には2.66キロ徒歩31分。「本当かあ?」と思いつつ、歩く。
田舎町にしては(ボクも田舎もん・・)、落ち着いた風情のある道。
突然、道端に「一里塚」が現れる。「江戸より百五十五里」。
今歩いているこの道、「羽州街道」の一部だったとあった。
この道は、圃場整備の時にでも改良したんでしょう。温泉はもう少し先。
例年通りのこの時季なら、歩けたもんじゃない。庄内人のボクだから想像できる。
健康保養センター森岳温泉「ゆうぱる」。
旅館ホテルの建つ中心地は、もうちょっと先。
木造り感たっぷりの館内。地元のみなさんで、結構、賑っている。
肝心の温泉は、「ここのお湯はいいんだよう。」と話すオジサンに免じて・・。
この辺りには、灌漑用(名産の「じゅんさい」かな?)の大きな溜め池が点在します。
期待したほどのアブラ臭もなかった。塩っぱい!といっても、それほど・・。
循環ろ過に塩素消毒となれば、しかたないかあ。それに、混んでたしなあ。
さあ、駅まで戻ろう。寒風が身に沁みてきた。少し悪寒がします。
いつもは帰るだけですが、秋田駅あたりから悪寒が強くなり、たまらず、途中下車。
秋田県由利本荘市、羽越本線「岩城みなと」駅。
国道7号を挟んで、駅の真ん前にある「道の駅 岩城」。すぐ後ろは日本海。
温泉施設を併設しているので、冷えた身体に、暫し、暖を取ろうかと。
日本海側に多く見られる、褐色の塩っぱい温泉。ツーンとしたアブラ臭も少しします。
循環+塩素+加水、更に「ゆうぱる」以上の混雑。気持ちは、奈落の底へ。
三連休の初日で、雪がチラチラ降れば、みんな温泉に来るよね。そりゃ、混むよ。
電車の時刻まで一杯、また、一杯。売れ残りのイカとツブの固テ~こと!!
大鰐や鳴子と比べちゃ可哀想だけど、源泉・掛け流しより大切なのは、情緒。
そこに住む人の暮らしに溶け込んだ温泉町の「しっとり感」が、いい。
明日の1月10日が使用期限の「青春18きっぷ」本日で使い切りました。
12月11日、一関のコン先輩宅に行ったのが第一回、今日まで一か月間に五回の旅。
来るまで静かに電車を待つ、鈍行のローカル線・・、これも「情緒」ですかねえ。
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