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みなさんおはようございます。
また、
あけましておめでとうございます。
連載「イマジネーション・トレーニング法」の時間です。
今回は
「イマジネーション・トレーニング」における「情報管理法」という切り口で
「イマジネーション・トレーニング法」や「メモワール法」を考えてみたいと思います。
稽古の経験が多くなり、
いろいろな作品や作品の断片が増えてきて、
そこで制作が混乱しないようにするには
あるいは、ふと新しいアイデアがうまれたときなど、
さまざまな形での「コレクション」(稽古全体)の内容を
小さく分類してゆく必要がおきて、
ここで、それを「カテゴリー」、あるいは「グループ」と呼ぶことにしたいと思いますが、
( わたしの中でどう呼ぶか迷いがあるわけですが、 )
ちょうどこれは
コンピュータでいう
「ストレージ」と「フォルダ」の関係になります。
つまり、「全体集合」と「部分集合」の関係です。
たとえば「アイデア・デッサン」は明らかに「カテゴリー」、「グループ」の一種だし
「アンソロジー」や「シリーズ」も一種の「カテゴリー」、「グループ」で
わたしは必要がおきた場合には「コレクション」の中に
任意の適切な「カテゴリー」を準備しています。
そして必要に応じて混乱がおきないように、
あっちの「カテゴリー」からこっちの「カテゴリー」へと
情報を分類しなおしたりもしますが、
その中にたくさんの「イマジネーション・デッサン」や「イマジネーション・メモワール」
、あるいはその混合体の素材や作品が
ぷかぷか浮かんでいる感じです。
たとえば
「円環の構成」「直線の交錯」、「曲線の構成」、「天下大道」、
「アイデアデッサンよりの展開」、「ルーティン・ワーク法よりの展開」、
「なぐり描き法よりの展開」、「ことばによる展開」などの
じつにいろいろの「カテゴリー」や「グループ」があります。
それは必要があるときコンピュータ内に
任意の適切な「フォルダ」を作るのとよく似ています。
つまり「イマジネーション・トレーニング法」や「メモワール法」の情報構造は
はっきりと数学の「集合論」や、
コンピュータ・サイエンスに学んだ部分がおおきくて、
「イマジネーション・トレーニング法」においては
「イマジネーション・デッサン」の内容(ファイル)や
「イマジネーション・メモワール」の内容、
その両者の複雑な合成物を内容として、必要ができたら好きなだけ、
それぞれ「カテゴリー」や「グループ」をつくって分類、区別、して考えることができます。
これはコンピュータで、「ワープロ」や「表計算」といった「ソフトウェア」の「ファイル」から形成された「フォルダ」を作ることに比較すると
非常にわかりやすいと思います。
そして、話しをさらに「メモワール法」にも拡張すると、
「ブログの原稿」もまた「カテゴリー」の一個でしょう。
その中には「個々のブログの記事」や「ブログのアイデア集」がぷかぷか浮かんでいるわけです。
そして「コレクション概念」とはそういう「カテゴリー」や「グループ」の
全体的な集合ぜんぶをいちおう指しているでしょう。
ちょうど「ルート・ディレクトリ」というものが
すべてのフォルダの樹状構造を統括しているようなものです。
そう考えるとわかりやすいと思います。
しかし現実世界においては
完全な「コレクション」を物理的、論理的に保管、管理することはかなり難しく
現実的には、「コレクション」すべてを扱えないケースもあります。
稽古をしてゆく中で
こういう「カテゴリー」や「グループ」を、
新しく、わたしなりに作りたいな、と思うことがときどきおきて
わたしはそのとき、だいたい、新しい「らくがき帳」や「クリアファイル」を用意しますが
これを非常に理屈っぽく書いてみると
理論的には、だいたいこんな感じになります。
わかりづらかったでしょうか?
ではそういう次第で、
改めて、
「連載、イマジネーション・トレーニング法」を
今年もまた、よろしくお願いします。
( つづく )