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おはようございます。
連載「イマジネーション・トレーニング法」の時間です。
よろしくお願いします。
ここで「イマジネーション・トレーニング法」や「メモワール法」の、
理解の役に立つ本を二冊ほど紹介してみたいと思います。
わたしはこれらの本に出会ってインスピレーションやアイデアを受けましたし、
強く精神的な支えを受けているとも感じます。
偉大な先人の著作です。
「わたしとは違う形でのメモワール法」という
「別流儀」に強く興味がある方におすすめします。
また自分なりの方法をここで組み立てたいという方にも大きな示唆を与えると思います。
わたしが彼らから受け取った「アイデア」や「啓示」を
ちょっとずつ書いておきます。
○「知的生産の技術」
梅棹忠夫、岩波新書、1969年
メモワール法(のような技法一般)を「知的生産の技術」と定義したのは梅棹忠夫先生で
名著「知的生産の技術」が、岩波新書にあり
これはぜひおすすめです。
Kindleの電子書籍にもなっています。
概論から始まって、
「発明の手帳」、「京大式カード」の紹介、
情報の整理法、
本の読み方、文章の書き方、手紙や日記の方法論
原稿や文章の技術、
など、
いろいろ興味深いアイデアが詰まっています。
「ローマ字タイプライター」の利用法などは、現在から見てかなり古い技術ですが
ワープロとは要するに「電子タイプライター」で、
わたしとしてはそういう一個一個のテクノロジーを超えた、
古今を貫通する「テクノロジーの本質」に迫った名著だと思います。
○倉下忠憲、著「すべてはノートからはじまる」
星海社新書 2021年、
「Apple ID乗っ取り」の前後にであって、
精神的に強く励まされた本です。
倉下先生は現在、「デジタル・ノート」のジャンルで多く著作をされていますが
ここではあえて「アナログ・ノート」という観点から
この本を出発されており、
要するに紙のノートですることと、
デジタル・ツールですることは
本質的な共通点がかなり多いというアイデアをはじめに学びます。
この本の要約はかなり難しいのですが、
デジタル・ノートや、アナログ・ノートの区別以前に
「ノート(記録)」というものはそもそも本質として何か?
また、どういう可能性を秘めているか?
というテーマをさまざまな観点から、
懇切丁寧に紹介してあり
また具体的なアイデアがたくさん「技法」として紹介されています。
またここで、「現代におけるアナログ・ノートの価値」という立場での表明もされているように思われます。
これはわたしも賛成です。
おそらくこの本も古典的な名著になるのではと感じます。
この本にも電子書籍版があり、
「記録」の形而上学に興味がある方におすすめです。
○倉下先生が現在、ネット活躍されているものをちらほら拝見して
わたしなりには
このほかに、「デジタル・メモワール」の技法として、
「テキストエディタをメモワール法に使う方法」
「Dropboxにデータを置く方法」、
などの具体的な技法をYouTubeで学び、
それらもまたおすすめします。
興味がある方は調べてみてください。
〇「ノート」、「記録」というテクノロジーや
「コンピュータ」というテクノロジーの本質
ということを、
この二冊の本が強く考えさせて、
つまり技術書であると同時に思想書の性質を持っていると感じます。
○ここでわたしとしては
イメージやイマジネーションを、
どうデータとしては扱うか?
たとえば、
絵画イメージや音声データなどによって
わたしなりには何かができそうだと感じています。
それはたとえば「毎日の稽古」です。
ここからまたさらに「メモワール法」や「イマジネーション・トレーニング法」を
わたしなりに考えて行きたいと願っています。
ではまた次回お会いしましょう。
( つづく )