イマジネーション・トレーニングの日記〜わたしの藝と稽古の記録

パターンやイメージを探求するために絵を画いています。

稽古とブラック・ボックス〜「ブラック・ボックス」再び

2023-11-07 11:04:22 | ことばまなび

 

「藝の稽古」とは
 
「ブラック・ボックス」に
 
なにかを放り込んでは、またなにかを取り出す営みで
 
いつも完全には「法則化」はできない部分がある。
 
芸術の仕事とはだいたいそういうものだろう。
 
法則化を逸脱する、新発見の要素を常に持っている。
 
それが「イメージだし」というものだろう。
 
これについては以前に「ブラックボックスから」
 
というブログ記事ですでに書いたと思う。
 
あれをもういっぺん読んでみてもよい。
 
「からだ」や「こころ」
 
をひとつの複雑な「ブラック・ボックス」としてみる考え方はとても重要だと思い、
 
それはたとえば数学の概念では「函数」とよばれ
 
ある程度因果関係のはっきりした、明快な法則性を持つ「ブラック・ボックス」を扱っている。
 
わたしの「藝の稽古」も「まったくのめちゃくちゃ」ではないのだが、
 
「こころ」とか「からだ」という「ブラック・ボックス」は
 
もうちょっと複雑でわかりづらい構造を持っていて
 
これを「面白い」というべきか
 
「わけがわからない」というべきかは微妙で
 
この「ブラック・ボックス」の「法則性」の研究が
 
要するに「イマジネーション・トレーニング」というものの一端と言えるのではないか?
 
そう考えている。
 
わたしはこれは受験生のよくいうように「傾向と対策」だと思い、
 
ある程度の「稽古の努力」はしているが
 
その結果どういう「画面」ができるかは
 
「まったくの即興」で
 
なにができるかわからないことが
 
ものすごく面白く、またやり甲斐のあるところだと思っていて、
 
稽古を新鮮なものにするように努力をしている。
 
 
(  つづく  )