
みなさん、おはようございます。
「連載、イマジネーション・トレーニング法」の時間です。
ここで「イマジネーション・トレーニング法」自体からは少し離れて
「イマジネーション・トレーニング法」の方法論のひとつとしても非常に重要な
「メモワール法」について
さらにそれの発展形である、「セルフヘルプ法」(「セルフヘルプ・メモワール法」)について
若干のことをもうちょっと書いてみようと思います。
「メモワール法」とは
要するに文字を使った「イマジネーション・トレーニング法」である。
と、
わたしは現在考えており、
事実「イマジネーション・トレーニング法の「概要」」論文にも
そう書きましたが、
できた順番からいうと「メモワール法」の方がずっと前で、
「イマジネーション・トレーニング法」は「イメージの出し方」を学んだ以降に考えていますので、
「イマジネーション・トレーニング法」とは、絵を使った「メモワール法」だ。
というのが正しい順序になりますが、
「メモワール法」を研究実践していなかったら、
おそらく「イマジネーション・トレーニング法」には辿りつけなかったのではないかと
思われます。
「メモワール法」のタネ本としては、
これは非常に面白い本なので一読をお勧めしますが、
●「言葉にできるは武器になる」
梅田悟司、著
日本経済新聞出版社、刊
2016年
1500円 プラス税
●「気持ちを言葉にできる魔法のノート」
梅田悟司、著
日本経済新聞出版社、刊
2018年
1200円 プラス税
というものをよく読んで参考にしました。
この当時、「メモの魔力」とか、「夢をかなえるマイノート」
などという本がやたらと出ましたが、
まさか全部買ってきちんと読むのは無理で、
とにかく上の二冊が、本屋に平積みになっていたのを買って読みました。
これらを見ていただくと、
わたしの「藝の稽古」の、もっともシンプルな原型が、
ちらほらあちこちにあるということに気付くのではないかと思います。
たとえば「現実的具体化」などの原則は、
これらの本に
そういう名前ではありませんが、
はっきりと見られます。
また、ここでこの本を参考にして、
わたしの組み立てたのとは違う
別の稽古体系を組み立てることもできるのではないかと思います。
重要なのは、
そういう古典的な価値のある書物との出会いでした。
そしてこのころ、わたしにとって重要だったもう一つのことは
「iPad」を購入したことで、
わたしの場合、
iPadを使ってこの「魔法のノート」を作るというアイデアが、
非常に重要でした。
最初は、
とにかく考えていることをなんでも
iPadの「メモアプリ」に書いてゆき
それに慣れるまでがひと苦労だったのをおぼえています。
これは心理学者の「ジグムント・フロイト」の使っていた、
「自由連想」という方法論も参考にしました。
そして重要なのは「メモワール」という概念の考案です。
「メモ」とはおそらく「メモワール」の略称ではないかと思うのですが、
わたしなりに「文藝」の一ジャンルとしての「メモワール」というものを
わたしなりに考えようとしていました。
文藝のジャンルには、小説、批評、詩歌、などありますが、
散文としてみると不完全であっても
「メモワール」としては(実用的な)値打ちがある、
そういう文体を模索していました。
つまり現在の「「稽古」概念 」に近い実験を、
「メモアプリ」を使ってやっていました。
「メモワール法」とは「自己対話の方法論」であり、
「考えるための方法論」です。
これは以前書いたものと若干重複しますが、
次回もうちょっと詳しく書きたいと思います。
(つづく)