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おはようございます。
連載「イマジネーション・トレーニング法」の時間です。
よろしくお願いします。
今回は、
以前から、ずっとわたしが言ってきた「藝と稽古」、ないしは「藝の稽古」という考え方、
つまり「方法論」について、
以前の記述と、若干かぶる可能性があり、
また以前の記述と若干違う部分もあるかもしれませんが、
ちょっとお話しようと思います。
以前、YouTubeで、仕事の「サイエンス」と「アート」の関係について
話されているものを拝見しました。
YouTubeでは、じゃんじゃんいろいろなコンテンツが配信され、
いまとなっては誰の言ったことか、確認しようもないのですが、
ビジネスにおける「サイエンス」と「アート」の問題を扱っておられました。
非常に興味深いと感じました。
実際の場でほんとうに必要なものは「アート」であり、
わたしの言葉では「藝」なわけです。
あるいは「術」や「即興」といってもいいかもしれません。
人がみて簡単に真似できるものでは、
そもそも「アート」とはいいづらいわけです。
どうやっても真似のしようもない藝もあるでしょう。
しかし稽古の場では、
自分なりにあれこれする必要があるわけで、
そこで非常に役にたつのが「サイエンス」や「稽古」というものです。
これはすぐさま即戦力になるわけではないのですが、
要らないとは言えないでしょう。
いろいろな稽古の教養や経験を持っている必要があります。
自分であれこれやることが不可欠です。
そして「サイエンス」が「アート」と結びつくあり方は、
まったくひとそれぞれで
ようするにそれは完全に「自分なり」です。
そして最終的にできあがる「アート」や「藝」も
完全に「自分なり」です。
つまり自分の個性を見つめて活かすということが
「藝の稽古」といってもいいのではないかと思います。
そうなるとこれは「道の脩養」ということにぐっと近づいてくると思います。
つまり絵を画くということを通して
ささやかな「自己完成」を目指す道があると感じています。
そしてわたしのこのささやかなブログも、ついに30回目だそうで
見ていただいている皆さんには
深く感謝する次第です。
ではまた、次回お会いしましょう。
( つづく )