みなさんおはようございます。
連載「イマジネーション・トレーニング法」
の時間です。
よろしくお願い致します。
ここのところわたしは、「メチエ(技術)」について考えはじめていて、
「わたしなりの画面構成」における「メチエの位置づけ」ということを考えています
つまり、「イマージュ」と「メチエ」がどう関係するかです。
これを「イマジネーション・トレーニング」の一部分の問題とするか
あるいは絵の稽古を「イマジネーション」と「メチエ」というふうに分けて考えて
「メチエ」を、「イマジネーション・トレーニング法」とは独立させた別の概念にするか
いまでも迷いがあります。
こうして書いてみて、
やはりメチエはメチエで考えるというのが常識的に、妥当かもしれません。
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「わたしなりのメチエ」というものは
主に絵の画面の描き方の段取りについてのもので、
目的は「質感やディティール」だと思います。
画面の「存在感」のようなものです。
まず全体をボールペンで「イマジネーション・トレーニング」としてざっと描いてから
色を「ネオピコ」や「水彩色鉛筆」「パステル」、で塗り、
それからだいたい枠線を、「筆ペン」で描き、
その上から、「水彩絵の具」で塗り重ね、
筆ペンの線を滲ませて、これにより「マチエール」の効果をあげ
必要であれば水彩でも色を加える。
というものです。
だいたい明るい色(黄色、サップ・グリーンなど)を加える方が多いです。
やや複雑ですが、
これが今回の一連の画面を拵えた(マチエールのうえでの)理屈のようなものです。
これから新しく別のメチエを考案するかもしれず、
このメチエのなかでも、
まだいろいろ試す余地があると思います。
いままで「イマジネーション・トレーニング」は散々やってきて、
だいたい安定した描画ができるので
そこから上のもう少し「構成的」な意味での工夫をしています。
また、「色」というテーマでもけっこう工夫をしてきました。
それら全部をいっぺんに使ってみてなにができるかな、と考えて、たどり着いたアイデアです。
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わたしは「イマジネーション・トレーニング法」では「マチエール展開」という概念を考えていて、
おもに(ネオピコや、筆ペンと水彩、岩彩などで、)「線をなぞる」などのやり方を採用して
ずっとその流儀で描いていましたが、
ここで新しいアイデアへのチャレンジということになります。
画材によっていろいろな効果があり
いろいろな画材や技術を適材適所に使うことが大切だと感じています。
○
今回の「報告」は以上です。
いまは絵の稽古が乗っていて
新しい段階に入ったと感じています。
また稽古をしてゆきます。
これからも「連載、イマジネーション・トレーニング法」をよろしくお願い致します。
読んでいただき本当にありがとうございました。
( つづく )