イマジネーション・トレーニングの日記〜わたしの藝と稽古の記録

パターンやイメージを探求するために絵を画いています。

イマージュとメチエ

2023-05-27 16:38:44 | 日記

 

みなさんおはようございます。
 
連載「イマジネーション・トレーニング法」
 
の時間です。
 
よろしくお願い致します。
 
ここのところわたしは、「メチエ(技術)」について考えはじめていて、
 
「わたしなりの画面構成」における「メチエの位置づけ」ということを考えています
 
つまり、「イマージュ」と「メチエ」がどう関係するかです。
 
これを「イマジネーション・トレーニング」の一部分の問題とするか
 
あるいは絵の稽古を「イマジネーション」と「メチエ」というふうに分けて考えて
 
「メチエ」を、「イマジネーション・トレーニング法」とは独立させた別の概念にするか
 
いまでも迷いがあります。
 
こうして書いてみて、
 
やはりメチエはメチエで考えるというのが常識的に、妥当かもしれません。
 
 
 
 
 
「わたしなりのメチエ」というものは
 
主に絵の画面の描き方の段取りについてのもので、
 
目的は「質感やディティール」だと思います。
 
画面の「存在感」のようなものです。
 
まず全体をボールペンで「イマジネーション・トレーニング」としてざっと描いてから
 
色を「ネオピコ」や「水彩色鉛筆」「パステル」、で塗り、
 
それからだいたい枠線を、「筆ペン」で描き、
 
その上から、「水彩絵の具」で塗り重ね、
 
筆ペンの線を滲ませて、これにより「マチエール」の効果をあげ
 
必要であれば水彩でも色を加える。
 
というものです。
 
だいたい明るい色(黄色、サップ・グリーンなど)を加える方が多いです。
 
やや複雑ですが、
 
これが今回の一連の画面を拵えた(マチエールのうえでの)理屈のようなものです。
 
これから新しく別のメチエを考案するかもしれず、
 
このメチエのなかでも、
 
まだいろいろ試す余地があると思います。
 
いままで「イマジネーション・トレーニング」は散々やってきて、
 
だいたい安定した描画ができるので
 
そこから上のもう少し「構成的」な意味での工夫をしています。
 
また、「色」というテーマでもけっこう工夫をしてきました。
 
それら全部をいっぺんに使ってみてなにができるかな、と考えて、たどり着いたアイデアです。
 
 
 
 
 
 
わたしは「イマジネーション・トレーニング法」では「マチエール展開」という概念を考えていて、
 
おもに(ネオピコや、筆ペンと水彩、岩彩などで、)「線をなぞる」などのやり方を採用して
 
ずっとその流儀で描いていましたが、
 
ここで新しいアイデアへのチャレンジということになります。
 
画材によっていろいろな効果があり
 
いろいろな画材や技術を適材適所に使うことが大切だと感じています。
 
 
 
今回の「報告」は以上です。
 
いまは絵の稽古が乗っていて
 
新しい段階に入ったと感じています。
 
また稽古をしてゆきます。
 
これからも「連載、イマジネーション・トレーニング法」をよろしくお願い致します。
 
読んでいただき本当にありがとうございました。
 
 
 
(  つづく )
 

おおきくならべてみること

2023-05-10 17:24:23 | 日記

 

みなさんおはようございます。
 
お久しぶりです。
 
連載「イマジネーション・トレーニング法」の時間です。
 
お待たせ致しました。
 
 
 
今回は稽古全般にわたり
 
「大きな画面にならべておいてみること」の効用
 
というものを切り口にして、
 
その「効果」のようなものを考えてみたいと思います。
 
 
「記録」という方法には、
 
いろいろなやりかたがあると思うのですが、
 
たとえば、ノートブックやメモ帳など、
 
だんだん狭いほう、細かいほうに行ってしまいがちだと、
 
自分の経験では感じていて、
 
これを「大きく広い方向」に向ける
 
というのが、だいたいのやりかたになります。
 
 
まず、「セルフ・ヘルプ・ワーク」では、
 
一日の記録を、
 
ノート様のもの、
 
わたしは「Numbers」という表計算ソフト、
 
これはアップル社の製品ですが、
 
これの「チェックリストの合計」という「テンプレート」を愛用しています。
 
これにお金の記録、
 
これは、「レシート管理」の延長ですが、
 
それだけではなく、
 
おきたことや、考えたこと、
 
気づいたこと、などを日記風につけています。
 
こうすることで、「生活を整理すること」を勉強しています。
 
お金だけの記録よりはこれがいいと、
 
自分なりに考えて、編み出した方法です。
 
これが「細かい方向」に行きがちなのは、よくお分かりいただけると思いますが、
 
もっと「広げる方向」が欲しいと感じて編み出したやり方もあります。
 
でっかい画面、
 
わたしはここでも「Numbers」を使いますが、
 
一週間の表のようなものを、こしらえています。
 
月曜日から始まって、日曜日で終わる仕様にしていますが、
 
一週間が、ばーっと大きく見渡せる様に工夫しています。
 
 
Numbersの場合、エクセルとやり方が違い、
 
でっかい「無限ノート」のようなものに、いくつでも自由に、ちいさな「表」を並べてゆけて、
 
関連性のようなものを、「函数」でするしかけになっていて、これがすごく便利です。
 
一週間の総括の集計を、別に一個の「表」にして、一緒に情報をまとめています。
 
 
この表は、印刷するのはかなり難しく、はっきり印刷用ではないと思いますが、
 
「おおきくならべる」という目的にはとても合っています。
 
また、「タブ」を切り替えると、過去の週の記録がみられるようになっていて、
 
以前おきたことも簡単にわかるようにしています。
 
こういう風にしておくと、
 
ざっと見渡せて
 
一週間の、だいたいの傾向のようなものがなんとなくわかります。
 
「前の週になにをしていたっけ」と、すっかり忘れていることもままあり、
 
過去に遡って、データを眺めてゆくと、
 
そうしてみて、はじめて気づくことがたくさんあります。
 
 
こういう用途には小さい画面では駄目で
 
以前は27インチのiMacを使っていたのですが、
 
「Apple ID乗っ取り」の被害以降は、
 
MacBookに32インチの外付けディスプレイを繋いで使っています。
 
ここで、広い画面の効果のようなものを改めて実感しています。
 
いくら「ソフトウェア的」に大きくできても、
 
具体的、物理的に「大きく」できないと意味がないと思います。
 
 
ここまでは「セルフ・ヘルプ・ワーク」の方法としての
 
「広げる効用」ですが、
 
「イマジネーション・トレーニング」にも、
 
最近、「広げるやり方」ができました。
 
「広げる」というのだけではちょっと不正確な言い方で、
 
詳しくいうと、
 
「狭めたり、広げたり」と「解析」してゆく技法といえますが、
 
そこで重要なのは、いろいろと多様なレベルの「視野」を持つことです。
 
微視的(ミクロ)なものと、巨視的(マクロ)なものの間を、
 
行ったりきたりできるような「柔軟性」を持つことの重要性です。
 
数学にインスパイアされた方法論で、
 
「解析的自由度」とわたしはこれを呼んでいます。
 
 
やり方としては、最近できた「フリーボード」
 
をわたしはiPadで使っています。
 
「無限キャンバス」というものの中に
 
情報を、自由に並べておけて、
 
「視野」を大きくしたり、小さくしたりできるしかけになっていて、
 
画面のなかを自由に移動でき、
 
画像もおけるし、ちょっとしたテキスト、
 
また、わたしはまだやっていませんが、「図形」や「付箋」も貼れるようです。
 
手書きなどが画面にできて、
 
一個一個の「オブジェクト」も、好きに動かしたり、自由に大きくしたり小さくしたりでき、
 
それが、直感的に、わかりやすく簡単にできるしかけです。
 
これはiPadでするのが、一番便利でやりやすいと思います。
 
主に、「ブレインストーミング」と言って、
 
何人かのチームでアイデアを出し合うような目的で作られていますが、
 
個人の「アイデア出し」にもとてもよく、
 
わたしは、「写真アプリ」から、画像をまとめて放り込み
 
まだつかいはじめて日が浅いですが、
 
並べて、大きくしたり、ちいさくしたり、また、コメントを入れたりと、
 
「考える道具」としての「フリーボード」という使いかたを、さしあたりはしているところです。
 
 
 
さて、
 
「並べて置く」ことの効用と、
 
その具体的なやり方を、
 
二つの例でみてみました。
 
いかがでしたか。
 
わたしが生活の中でしてみて、有効だったやり方です。
 
なにかの参考になるとよいです。
 
それでは、次の原稿でまたお会いしましょう。
 
読んでくださり、ありがとうございました。
 
 
(つづく)