2024年1月1日(月)
みなさまあけましておめでとうございます。
連載「イマジネーション・トレーニング法」の時間になりました。
今年もよろしくお願い致します。
さて今回は、
「「らくがき」というレッスン」と題して、
「イマジネーション・トレーニングにおける画面の自由」
について、また考えてみたいと思います。
○
イマジネーション・トレーニングにおける「具体的な自由のための技法」
はいくつかあり、
以前ちょっと触れていますが、
「自由の束縛の技法」とも言える『ルーティン・ワーク法」や
「自由の肯定の技法」とも言える「なぐり画き法」、
これは、
単純に「束縛」とか「肯定」
とも、はっきりは断言はできず、
「なぐり画き法」では「マンネリ現象」なども起きてくるし、
また「ルーティン・ワーク法」において、
かなりの「創造的自由」がおきるケースにも出会い、
正直なところ「なにが画面の自由の絶対的条件か?」
という探求はいまのところストップしたままです。
まあ「絶対的条件」などがないのが「自由」というものかもしれません。
○
またそれから、「リバティ・バランス・セッションズ」や、
「即興のエチュード」などの、「アドリブ系」の方法論もこつこつと開拓してきましたが、
だいたい「たしかな根拠のある子供だましではない自由」
というものは、
そうそうどこにでも転がっているようなものではないようだと感じ、
これがほんとうにできたら、かなりのレベルの「立派なアート」になると感じます。
それはわたしのことばで、「藝」と言っていいでしょう。
「完全なる自由境」です。
そのための具体的な「方法論」のひとつのテーマとして、
「かた稽古」などもやっていますが、
「ひらかれたかたち」という(傾向の)シリーズと、
いまふと、ここで「らくがき」という営為に着目しているところです。
はっきりした「方法」としての「らくがき」です。
○
わたしはある「藝術的達成」をいちおう「アート・フォーム」と呼びたいのですが、
「らくがき」を通した「自由」の方法として、いかにして「アート・フォーム」
を拵えるか?
というテーマに最近チャレンジしているところです。
「RAKUGAKI』というシリーズ名をつけて
若干やっているところです。
○
そしてそういう話になると、
おそらく「具体的なかたち」、「画面」、
というものをお見せするのが簡単で自然だと感じますが、
わたしの「アンソロジー・53」
「シリーズ・RAKUGAKI」より
かいつまんで紹介すると、
こんな感じになります。
(以前発表したものと重複もありますが、これはご容赦をお願い致します。)
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だいたいこれは最初の方で、
思うに「らくがき」とはそんなに緊張して、一生懸命に頑張って画くようなものでもないような気がします。
ふらっと「あそび半分」のようなものでいいと感じます。
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このあたりは「だんだん画面としてまとまってきた」感じで
色やマチエールなどに注意がいった段階です。
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それからここに入って、
こういう画面に「展開」してきています。
〇
これからどうなるかはいまの段階では、まったくわからないですが、
わたしの「癖」や、「かた」、「スタイル」や「経験」と言った「わたしなりの個性」があり
これをだいたいわたしは「プリミティブ・パターン」と呼んでいて、
だいたいこの「プリミティブ・パターン」から、大きくは逸脱しないと思います。
そういうことは別にして
「らくがき」という「方法論」も
なかなか魅力的なアプローチだと感じています。
○
これになにか「面白い」という手ごたえを感じた方がおられたら、
あんまりむつかしく考えないで
子供のような素直な気持ちで
「RAKUGAKI」してはいかがでしょうか?
それはちょっとした「自由のレッスン」です。
○
では今年もよろしくお願い致します。
みてくださりありがとうございました。
また次回お会いしましょう。
( つづく )