荒れに荒れた異常気象もやっと一息ついた今日、吾輩の誕生日で、何と九十一歳になったのだ。両親はもとより六人兄弟のうちの四人までが川を渡ってしまい、末っ子の娘(八十四歳のおばあさんだが)と真ん中の俺様がこちらの岸に取り残されている。さすがに二人とも体の不具合を抱えてはいるが、なんとか家族の協力を得て、老後の日々を過ごしている次第。
昨日、福島市に住むいとしい妹からお祝いの電話があった。耳の遠い老生に代わって娘(早くにつれ合いを亡くした若後家さん、今は父親と兄貴の面倒を見に来てくれてる)が応対していた。 あちらも去年亭主が他界し子供二人はそれぞれ遠方だから、寂しい毎日だろうけれど、相変わらず図書館関係やその他の文化活動に精励しているようだ。おそるべき行動力には敬服の至り。