「落花生なます」
主な伝承地域 東部地域(富士宮市、富士市)
主な使用食材 大根、人参、炒った落花生
歴史・由来・関連行事
正月のおせち料理に欠かせない「紅白なます」は、酢と砂糖で味付けされた甘酸っぱい物が知られている。しかし落花生が特産品である富士宮市や富士市、その周辺の東部地域では、炒った落花生をすりつぶして加えた紅白なますが一般的だ。すりつぶされた落花生を加えることでなますの酸っぱさが和らぎ、そこに落花生のこくが加わってあとをひく味となり、酢の物が苦手な人にも食べやすくなっている。他にも、殻ごとゆでたあとむいて食べる「ゆで落花生」は、この地域ならではの食べ方として地元の人に親しまれている。
食習の機会や時季
正月料理ではあるが、気軽に作れるため日常的に家庭で作られている。
飲食方法
大根と人参を千切りにしたあと、一振りの塩を入れて、汁気が残る程度まで絞る。すり鉢にピーナツを入れてすり、酢と砂糖と塩を混ぜたものを加え、さらにピーナツの脂が出るぐらいまですりあわせる。水気を絞った大根、人参と混ぜ合わせる。
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
家庭で作られるほか、学校給食でもメニューとして提供されることもある。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/36_21_shizuoka.html より
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