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<The Wonder 500> ものづくり 014 ぎやまん陶

2021-09-13 06:42:20 | The Wonder 500

 「014 ぎやまん陶」

 ぎやまん陶とは?
 「ぎやまん」とは、江戸時代から明治時代初めにかけて用いられたガラス製品を意味する外来語です。

 ガラスのような透明感と、漆器を思わせる深みのある風合いをやきもので表現し「ぎやまん陶」と名づけました。圧倒的な存在感をもち、どんな料理に合わせても、料亭のようなワンランク上の上品さを演出できます。

 2008年の発売開始以来、国内のみならず海外でも多くの注目を集める、小兵を代表するシリーズです。2020年からは土岐市ふるさと納税の返礼品にも選ばれるなど、地域に貢献するシリーズにもなりつつあります。

 ぎやまん陶の特徴
 漆の溜め塗りのような風合い
 ぎやまん陶最大の特徴は、まるで漆の溜め塗りのような奥行きのある色合いと、ガラスのように繊細な透明感が共存する滑らかな光沢です。この風合いを出しているのは美濃焼の伝統的な釉薬「飴釉」。
 顔料の配合が本当に難しく、釉薬を知り尽くした釉薬屋さんとともに試作を重ね、2年半かけて完成させました。

 日本古来の伝統的な菊のかたち
 中央から美しく伸びる放射線状の花びらの線は、熟練の職人技によって作られます。ぎやまん陶のガラスのような透明感は、焼成中に流れた釉薬が溜まる濃淡によって生まれますので、凹凸を計算しながらの型つくりは気の抜けない作業です。
 型を掘るには片面だけで3日、完成には1週間ほどの時間を要します。ミリ単位の細かい作業で彫り進められた型が、気高く凛とした佇まいを生み出します。

 還元焼成で日常で使える磁器に
 ぎやまん陶の焼成は、1,300℃の高温でなんと12時間もかけてじっくりと行われます。窯内の酸素供給を制限した「還元焼成」で、普段使いのできる丈夫な磁器にしています。磁器は吸水性がほぼ0%、料理の汁がしみこまず、食洗器や温める程度の電子レンジも使用可能です。
 還元焼成は通常、微妙な色を出すことが難しくなりますが、釉薬に工夫を凝らして、これまで表現できなかった色合いや質感を実現しました。

 株式会社 カネコ小兵製陶所

*https://www.ko-hyo.com/giyaman/ より

 「推薦コメント」

 特殊な釉薬が他の窯元や産地にはない佇まいを見せ、美濃焼の真価を見せつけます。器の美しさはもちろん、料理を盛りつけたときも、互いに引き立て合い美しさを増します。洋食とも相性がよく、パリの名店でも使われています。-立川裕大


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