「木糸-もくいと」
間伐材の再利用した100%の和紙で木糸の開発に成功しました
現在、天然資源である綿、ウール、シルクなどの原料は、ほとんど輸入に頼っている中で、この間伐材を利用した和紙織物は、輸入に頼らず国内で生産可能な唯一の天然資源からなる、全く新しい素材です。
国土の70%が森林と環境に恵まれた資源背景があります。しかし、間伐材は林業の空洞化で間伐してもコストがかかりすぎて放置されたままです。
当社は国産間伐材(針葉樹)を使用した100%の和紙で木糸の開発に成功しました。これらを有効利用することによって、林業と繊維産業のコラボを実現し林業の活性化につなげられる仕組みを構築します。
大阪から間伐の未来を作る
私たちは阪南市を中心として近隣の中小企業とのコラボで、はんなん和紙の布工房協議会を組織しております。
地産地消を全面に掲げており大阪でとれる間伐材(木糸)は大阪の中小企業の連携で開発し販売します。またCSR商品としての価値も十分含んでいます。
このシステムを構築して他府県の中小企業にも呼びかけて全国展開を目指します。
資源を輸入に頼らない日本の新しいマテリアルは必ず必要です。
政府が打ち出しているカーボンニュートラルの意志にも合致します。
大阪が全国に先駆けて間伐の重要性を広く一般の消費者の皆様に、理解してもらい、未来の世代のために森林を守る取り組む姿勢をくずさず、持続可能な循環型ビジネスを構築していきます。
間伐材から木糸ができるまで
間伐材収集
森林を守るために必要な伐採=間伐
この間伐された木材の再利用として、私たちは木から作る糸「木糸」を開発しました。
大阪府においても定期的に間伐が行われています。
間伐された木材を集めます。
原料チップの作成
集めた木材を、細かく粉砕し、小片にします。
この原料チップが和紙の原料となります。
地球釜による繊維蒸解
地球がまといわれる巨大な釜を使い、繊維を蒸解します。
木片から和紙の原料となるセルロースを抽出します。
セルロースからパルプを作ります。
抄紙加工
抄紙機にてパルプを均一に伸ばし、間伐材和紙の原紙を作ります。
その後、スリット加工という、和紙を1~4mmの幅に細かく裁断し、
スパイラル状に巻き取り撚糸します。
ここで木糸の完成です。
木糸から織物へ
完成した木糸は縦糸、横糸の組み合わせで、様々な特徴をもった布を作ることができます。
こうして間伐材から「紙」、「糸」、「布」へと生まれ変わるのです。
体と地球に優しいエコな素材、商品として、
タオルやハンカチ、靴下など、用途に合わせ幅広く利用されています。
また木糸の抗菌活性値は非常に高い数値が出ています。木糸抗菌活性値
*https://www.washinonuno.com/%E6%9C%A8%E7%B3%B8/ より
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