「ブラインドタッチ」
パソコンやタイプライターなどのキーボード入力を行う際に、キーボードのキーを見ないで、指先の感覚だけを頼りにしてキーを正確に打つタイピング技法。ブラインドタッチ、タッチメソッドとも呼ばれる。ピアノの鍵盤を見ないで弾く場合に「ブラインドタッチ」の呼称が使われることもある。
呼称の変遷
日本ではタイプライターの打鍵法教育用に「触鍵法」という漢字熟語が使われていた。見ながら打つ方法は「視鍵法」と呼ばれ、触覚と視覚の対比となっていた。
1913年(大正2年)発行の秋元正四著『タイプライタ教科書 : タツチメソード』(模範タイピスト養成所)は、タイプライティングの理想的練習法としてキーボードを見ずに謄写する「タッチ、メソード」(Touch method)の教科書となっている。
1923年(大正12年)発行の加茂正一著『タイプライターの知識と練習』ではTouch System、Sight Systemという用語が使われ、Touch Systemは「タッチ運指法」と訳されている。1940年(昭和15年)発行の『英文タイピスト要論. 第1巻』(大阪タイピスト女学校)でも同様にTouch Systemに「タッチ運指法」の訳語が使われている。
1927年(昭和2年)発行の『欧文タイプライチング : 附・欧文クラインシユミツト鍵盤鑽孔術』(逓信省電務局)では「タッチシステム」「サイトシステム」という用語が使われている。
冨樫雅文は1989年の論文で「触指打鍵」(しょくしだけん)という訳語を用いている。対義語には「目視打鍵」がある。
1990年代半ばまでは和製英語のブラインドタッチ (blind touch) という表記がよく使われていたが、以降は「タッチタイピング」が主流となった。
「ブラインドタッチ」という言葉に関しては、一部でブラインド(=盲目)という表現が差別的ではないかとの指摘がされている。
*Wikipedia より
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