ぐうたら老人のカオスな放課後

第一線をリタイヤ。世の中を斜めから覗く日々。

ぶらり散歩 回向院

2012年06月10日 | 日記
 過日、江戸は両国の回向院に。

 回向院には江戸の戯作者「山東京伝」のお墓が在るとのこと。
 少々江戸期の戯作に親しんだ者として一度はお参りをと考えて。

      回向院 思っていたより小さい


 境内を探し回ってやっと発見。
 山東京伝(岩瀬京伝)では見つからず。彼の本名「岩瀬醒」で探さねばと途中で気がついて15分ほど探し回ったところで一般の墓石群とは離れた場所でやっと発見。

    

 彼の隣には彼の弟で、やはり戯作者であった「岩瀬京山」のお墓が。弟は文学史上兄の蔭に隠れて余り名は知られていないが。



 彼らのお墓の前に「橘千蔭」と浮き彫りにされたお墓となにやら由来が記された碑が。碑の記載内容は残念ながら読めず。

     真ん中の小さな墓石が彼のお墓。

 橘千蔭「加藤千蔭」が一般的。江戸後期の国学者で歌人で書家。賀茂真淵に師事し、「万葉集略解」が代表論述。 彼のお墓が在るとは知らなかった。合掌。


 回向院で一般的に有名なのは「鼠小僧次郎吉」のお墓。
 削り取ることはしませんでした。
    

 境内に「犬猫の慰霊碑」。沢山の愛犬愛猫の卒塔婆が。
       


  回向院の近くに吉良邸跡が。あの「忠臣蔵」の討ち入りの屋敷跡。いまはそのホンの一部が残されているだけ。ここであの事件が起こったかと思うと…。
 しかし、「忠臣蔵」では吉良上野介は悪く描かれているが、実像はどうだったのか。吉良家の領国では名君として今でも慕われているとか。事実と虚構を見極める力が、歴史を学ぶ上では必要なのではないのだろうか、と思いつつしばし散策。
       

  今回は小文学散歩を。鶴屋南北のお墓にも行って見たかったが、それは次回に。

  

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