嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

TT3・2ドライビングマニュアル(爆) TTのデザインはなぜ廃れないか(爆)

2009-07-15 21:29:43 | オンロードでの出来事

000715_005 まいどおなじみ(爆)、TTのデザイン論。ここでいうTTとは初代のTTクーペ。この記事は現行の新型との比較論ではありませんが、便宜上こちらをクーペ1、新型をクーペ2と呼ぶことにしましょう。ロードスターも名作といってよい仕上がりですが、ボディデザインを論じるときにはクーペのほうがやりやすいので(爆)、ロードスターはまた別の機会に・・・

TTクーペ1のボディデザインには実は随所に破綻が見られます。画像のAピラーとボンネットとのつながりもそのひとつ。「とってつけたような」外観をあえて狙うのがクーペ1のデザインコンセプトです。そのいわば「とってつけデザイン」を今日はルーフ中心に眺めてみます。

Aピラーのウィンドウ側の曲面がドアの切り欠きにまで連なる点に注意。ただしルーフとボディはここまでやるか、と思うくらいに分断された造形です。ドア上辺の直線に対してルーフの曲線を潔く交差させることでこの分断は強調されています。さらに普通のカーデザインではこのアングルからですとどうやってもボンネットの切り欠きが視界に入るはずですがTTではここをがんばって、ボンネットそのものをサイドにまで回りこませて見せ所のひとつとしています。

000715_009 結果、このアングルからですとルーフ全体がまさに浮き上がって見え、造形を強調する仕組みとなっています。凝りに凝ったミラーの造形などもそれ単体で美しいわけですが、このあたりのデザインコンシャスネスを見ている限りゴルフクーペだなどと呼んではシツレイというものです(爆)。TTならではのオサレな造形。ディテイルの美しさに関してはほぼ語りつくしておりますから今回は自粛(してないって)。ミラーひとつとってもほとんどアートと呼ぶべきでしょう(きつぱり)。

Aピラーから落ちてきた曲線がそのままボンネットとフロントドアの切り欠きに連なるのがこのアングルからも看て取れます。94年のプロトタイプではサイドウィンドウは2枚構成でリアピラーの造形がまったく違ったものでしたが、プロトよりも販売型のほうがはるかに機能面、デザイン面で完成度が高い。完成度はともかく カッコで市販型がプロトを上回った数少ない例といってよいと思われます。

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ルーフの「とってつけデザイン」がもっとも強調されるのがこのアングル。なだらかに落ちてきたルーフエンドがリアフェンダーと交わるあたり。まさに見せ所ですが、クーペ2では流線型となって完全に911コンプレックスに陥ってしまっている(一部意味明瞭)部分がこれです。リアウィンドウもスムーズにテールに流さずに曲面、いや球面として「ドーム」を形成しているのが印象的。このあたりはことごとく911のデザインを否定しまくっていて、逆に911コンプレックスがうかがわれて興味深い。かくいう私も911卒業記念としてこのデザインを買っておりますた(爆)。どちらがどう、ではなく興味深いデザインです。

000715_001 リアウィンドウはこう(驚愕)。ここまでやるか、というくらいに「とってつけて」ありますね(爆)。ここをこうして折ってやれば911には見えねえだろう、というコンプレックスの顕われであると読むのも自由ですが、じつはTTクーペ1のデザインは911の50年先をいっていた。逆に現行クーペ2は911から遡ること50年前の凡庸な造形である、というのが私の持論ですがいかがでしょうか(爆)?クーペ2オーナのみなさまゴミン。このTTクーペ1のリリースの席上、当時のVWグループ総帥フェルディナント・ピエヒは「TTの唯一のライバルは911である」と明言したそうですが、価格も車格もほぼ半分(爆死)のくせに志だけは高かったのう、と。

今日はTTのルーフデザインについて考察してみますた。つづきはまたいつか(爆)。

ついでに画像の写り込みをご覧ください(爆)。PCS-HQが分厚く塗りこまれた結果、まさに鏡面状態となっている、の図(ばかともいいます)。


加齢なる遠足(爆) EBSで1800kイッキのりに挑んでみる(爆)

2009-07-15 19:26:47 | オンロードでの出来事

000715_002 祝!梅雨明け(爆)・・・というわけで先週、本格的な夏を目前に、最後の雨を味わっておこう(ヘンタイ)と考えて、北陸、関西方面へと所用をかねたグランドツーリングを敢行して参りますた。

給油のたびにリセットしている距離計はTTでのグラツリの場合には出発から帰着までリセットなし。総走行距離1800k強を2泊3日でやっつけるプラン。3日で1800kだなんてヨーロッパのクルマでは極あたりまえの旅程でしょうが、私の場合「・・・温泉」、あるいは「・・・の湯」等々の看板には即座に反応しまくった挙句、ゆうに2時間あまりを「途中下車」するのが生活習慣化しておりますから(完全意味明瞭)、移動そのものはかなりハードなものとなります(自業自得)。

9割以上がアウトバーンでの移動でしたが、500kを一気に走ってもまったく疲れがない・・・どうしたのかな、と思い、さらにペースを上げてみますとさらにラクです。油温にして160度を越えたあたりから車両全体が俄然、安定方向に落ち着き始め、大台に乗せずにギリギリのところで巡航を続けていると信じられない平均油温がでます(爆)。チョーシこいてると召集令状(一部意味明瞭)を頂戴するハメとなってツーリングの後味が落ちますので、周囲の状況を鑑みての走行ということになるのですが、ニッポ・・・あ、いやドイツのアウトバーンを超高速で移動する場合の大敵は路面の段差、ならびに路面のうねりでしょう。持ち上げられたあとに落とされる、の繰り返し。これが速度、もとい油温が上がればあがるほど顕著に車体を通してドライバーのボディに効いてくるのです。

EBSを装備した私のTTではこの「落とされる」落とされ方がまったく違う。誤解を承知で言えば10.00の着地。といったところでしょうか。走行距離55000を超えたダンパーをもってしてあの着地、ということはこのさきサスペンションOHの暁には・・・と夢想しつつTTを堪能して参りますた。よくできたゴル4クーペ。それを言っちゃあおしめえよ、と思うなかれ。さきごろリリースのシロッコだってゴル5クーペだと考えると理解が早いわけですが、いかんせん道具立てがゴツすぎてカッコだけが先走った「踏めない」モデルと見ました。16インチタイアあたりを徹底して履きこなすチューンが施されればもうちょいまともに・・・(以下自粛)

画像は私が最も気に入っているアングル。ルーフが円形なのが強調されています。痔号ではTTのスタイルを徹底的に解説してみましょう(またかよ)!!