ギャハハ〜、画像は東大寺大仏殿。うちの菩提寺とはまったく関係ございません(爆)。
ところで私たちが和尚さまを「おっしゃん」と呼ぶ時には、そこはかとない愛称と申しますか、じゃっかんの敬意と親しみを込めて呼ぶ場合です。でない場合は、〇〇ボウズとか〇〇〇〇ボーズなどと呼んだりもいたしますね(爆)。
そのおっしゃんも、私が知る限りいつの間にやら3代目。そのおっしゃんが、秋も深まろうか、という頃に袈裟を着て正装の上ご訪問ですよ。ナニこれ?なんだか悪い予感が〜。
振り返ってみますと、この3代目がうちに来たのはここ30年で初めて!こりゃあ余程のことだな、というわけで、ものすごい違和感とキンチョーを感じつつ、お話を伺いますと、
菩提寺の本堂の老朽化がいちぢるしく、ここまで先延ばしにしてきたが、いい加減に限界なので50万円寄進せよ、とのご託宣でございます(驚愕ののち抜腰)。
ヌホー、火災報知器さわぎのあとにこれかよ、といってまったくたまげるわけですが、他ならぬおっしゃん直々にやってきてのご依頼でございます。無下には扱えない。置いていかれた資料を眺めてみますと、確かに本堂の傷みぶりは限界を超えている。どうしてこうなるまで放っておいたかな、というくらいです。
過日、檀家一堂を集めた「説明会」にも一族を代表して行ってまいりましたが、まあ新築を考えるのは無理もない、というところです。
画像は、善光寺。毒々しいライトアップなどされて、寺の雰囲気ぶちこわし、と私は思うのですが、観光スポットとしても今や重要な拠点ですからして、経済効果に押された部分もあるのでしょう。寺も経営あってこそですからね。
檀家一堂が数百年ぶりに会したのでわないか、と思われる説明会では、いつの間ににやら建立委員会が立ち上げられており、委員総数30名。お歴々といいたいところですけれど(爆)、それわどうか(更爆)。まあね〜、ど田舎のおっちゃんたちがなんとも興味深い吹き出しそうになる柄のネクタイを締めて(爆)居並んでおられます。
ほとんどが初めて見るお顔ばかりでしたけれど、寺の檀家の集まりなんてこの程度のものです。
案の定、一律50万円の寄進、というあたりに審議が集中していて、議論白熱。
檀家サイドとしては、代々の墓が寺の敷地にある以上、おっしゃんには供養していただく立場。今後も死人が出る限り(そういうことですよね)寄進は断れないし、寺の維持に協力するのは檀家として当たり前のことです。
実際の議論は、金額の根拠を示してみろ、だとかとてもぢゃないが払えない、だとかいうのが続出して紛糾しておりますぜ。
一方の建立委員会サイドは、どこか及び腰と見ました。これ致命的。
そりゃあそうです。就任以来、おっしゃんがいきなりやってきて50万円の寄進、てのはどう考えてもハードルたけーわ、と考えているうちに檀家総会は終了いたしました。
寺サイドでは、建立のあかつきには銘板に寄進金額を明記してぶっ建てる、というのですがこれだと「寄進」ではなく、ただの「支払い」になりかねないわけで、ここにカチーンときてしまった私は、当然、無条件に50万円払う気はございません。
今後は親類一同と協議のうえ、寺サイドとお話し合いと参りましょう(さいきん得意だし)。
というわけで、秋深し。このぶんだとまだまだあるぞ〜(爆)。