ここまでブラックのオクスフォード、つまり内羽根の黒靴、タダーシ、ジョンロブにかぎっていろいろと検討してまいりました。
あれやこれやと歴代モデルをアーカイブの中から取り上げるだけでもワクワクするのは(私のようなヘンタイだけですが)、まったく不思議なくらい。
ですが、ドレスシューズの奥深さを知るのはこんな機会をおいてありません。色が黒に限定されているのも比較に役立っています。滅多にない、どころかこれっきりというウワサもございます。
張り切って(張り切らなくていいから)続けてまいりましょう(爆)。
上の画像は、プレステージのBecketts。4アイレットと8000番のスクエアトゥ。さらに2011にも引用されたダイタンなサイドラインを誇ります。プレーントゥに8000の組み合わせですと、どこかモードな味わいまで出てきますね。
これも現行モデル。モデル名Seaton。ラストは7000。上の8000に載ったBeckettsくんとの比較が非常に興味深いです。
ききなれないモデルだな、と思うのも無理はございません。たしか去年からの新作です。
とわ言ってもこれはどう見ても名作 Garnier 2 の焼き直しでございます。
上縁のところにグログランリボンが貼られているのがGarnier 2の有名なポイントでしたけれど、Seatonではそれが省かれている。
違いはそれくらいで、ラストは同じ7000番ですし、6アイレットなのもいっしょ。アップデート版というよりも、リボンがない分、ダウングレードなのか、と思いきや、お値段なんと294840円っすよ(日本国内店頭小売価格)!
つまりオクスフォードコレクションのトップエンドです。
Phillip 2閣下が 259200円なので、すでにグレードが違います。ちなみに上記のBeckettsくんは272160円。つまりこれらプレーントゥオックスフォードの2モデルはPhillip閣下よりも一格上なのです!
ここ、私の記憶では逆転が起きている模様。まだ青山に店があった99年頃に、やはりこのオクスフォードを狙ってお店に出向いたことがあったのですが、そのときはPhillip閣下よりもGarnierのほうが安く売られていました。
たしか10万円したかどうか、とそんな価格レベルだったはず。Phillipは、まだモデル1でしたけれど、15万円近辺の価格帯で、ダントツのキングでした。これ、ホンキで買うつもりだったのでよく覚えてます(きつぱり)。
当時はラスト7000のリリース前で、このGarnierも8695。ミュージアムカーフもリリース前だったのではないでしょうか?
Garnierにはこのとおり、リボンの靴紐も付属しているんですよ、ホリホリホリ〜、といって店員が見せてくれるのをみて、チビりそうになったので間違いないっす(爆)。
また、Garnierクラスが10万円前後だった、ということわ、現在とはちがって、エドワードグリーンやベルルッティとの純粋比較ができていたということです。
今ぢゃ、そもそも比較にもならないというか、ジョンロブ1足の予算があればエドワードグリーン2足買えますもんね。クロケットなら3足ですな。
んま、国内定価の高い安いはこの際置いといて(爆)、ジョンロブのオクスフォードモデルではそういう上下関係をキャップトゥとプレーントゥの間にきっちりつけているのだ、という理解で良いと思います。おそらく、この価格差ということわ、素材も一格上のものがプレーントゥには使われているはず。
穴飾り一本でキャップトゥとのクラス分けをしちゃうキビシー世界である、というわけです。履く側も心してかからないといけない気がする昨今。
ううむ、ベンキョーになりやす。いろいろと。
というわけで、ここまでネチネチと続けてまいりました、オクスフォード検討会はこれにて終了でございます。
3月には各国の各店舗でバイリクエストまつりのアナウンスがあるかと思われます。
準備万端整えて臨みたいものです、と申したいところながら、この価格レベルまでくると、いくらなんでも許容範囲外。
ベンキョーなんかしてみたところで、結局手が出せないというオチっす。うえ〜ん(号泣)。なんか、アチラ側のブランドになっちゃった感、これでもかっすよ(完全意味明瞭)。
上記のお値段でゆくと、万が一、ロンドンでのバイリクエストでJL2011が注文可能だったとしても、30の大台には軽く乗るな、というのが容易に想像できちゃうなり。ウヒ〜。
ちなみに98年の青山店では、リボンつきのGarnierにちびりながらも(ちびっちゃったのかい)、なぜかDebeeを買って戻ってきたというね(とほひめ)。人生わからないものです、ほんと(爆)。
後にも先にも、私が国内のジョンロブ正規店舗でお買い上げ、となったのはこの一足のみ、という始末です。ううむ。
ここまで、識者のみなさまには、ナニヲ今更、の連続だったことかと思いますが、自分自身の備忘のために記してみますた。