ウインタータイムに切り替わったヨーロッパはこれからますます秋の深まりを迎える頃。そういえば今週末はもうハロウィーンだね。もともとは北ヨーロッパに住んでいたケルト人たちのお祭りが今や世界中で子供たちのお祭り的に広まったこの行事、日本でもすっかりおなじみになったものね。この時季ヨーロッパを訪ねると時おりかわいらしい魔女や悪魔に仮装した子供たちに出会ったりして楽しい。ところが気をつけなきゃならないのはその翌日、つまり11月1日。特にカトリックの国を訪れる予定のある人はね。なぜならハロウィーンの翌日のこの日はカトリックの国では固定祝祭日である【諸聖人の日】。ケルト人たちにとっての新年となる11月1日(つまりハロウィーンは大晦日の行事だった)はその後、古代ローマに征服されさらにキリスト教が広まる過程で(ローマ法王によって)キリスト教の祭日「全ての聖人を偲ぶ日」と制定されたってわけ。さらに翌日は「亡くなった全ての霊を偲ぶ日」となり、多くの人が祖先の墓参りに出かける日本でいうお盆のような日となったの。
諸聖人の日は【万聖節】、そしてその翌日は【万霊節】とも呼ばれる。今年はたまたま万聖節が日曜日にあたるからあまり影響はないだろうけど、一般的には商店関係はお休みとなる祝日。連休をとって故郷へ里帰りする家族も多いだろうから普段とは違った街や道路の混み方をするだろうしちょっぴり気にしておく必要があるかも。ちなみにこの時季の花屋さんには菊の花がいっぱい。菊っていうと和的なイメージが強いけど、実はヨーロッパでもお墓のお供え用には菊の花ってのが一般的。これは偶然の一致か否か?遠いヨーロッパと日本の文化習慣にもこんな共通点は意外と多いのよね。
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