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限界集落

2009-05-15 08:26:32 | つぶやき
  ▲昔は、多くの人で賑わった村祭りだが・・・

 「限界集落」という言葉がある。高齢化が進み(65歳以上の人口比が50%以上の集落)、共同体の機能維持が限界に達している集落を云うのであるが、“後期高齢者”と同じく、当該住民にしてみれば実に嫌な言葉である。(このことから、最近は使用をしない様であるが。)
 私の住む集落も完全にこれに該当するし、周辺にも幾つかあるが、住民は “もうダメだ! 限界だ!”なんて思ってはいない。
 しかし、昔から住民として当然のこととして行ってきた、お祭りや共同作業、運動会などの行事への参加が、一番の動き手となる若者が少ないために、難しくなっていることは事実だ。
 若者たちは都市へ移り住み、生まれ育った家には盆暮れと冠婚葬祭の時に帰るだけ、これも年寄りが亡くなれば帰らなくなる。

 「限界集落」に対して「存続集落」と云う言葉がある。これは55歳未満の人口比が50%以上であり、跡継ぎがいて共同体の機能を次世代に受け継いで行ける集落を云う。
 これが健全な集落とのことであろうが、待っているだけではこうなる筈は無いし、住民の力だけではどうにもならない。

 国や地方自治体は、この度の経済対策で広範囲の施策を出している。また、高齢者対策の医療制度や介護保険制度も見直しが進められているが、「限界集落」を再生する施策は無いに等しい。

 「限界集落」に住む若者への優遇制度や、同居家族が介護する際の優遇制度、当該集落の整備や活性化に対する手厚い制度などで救っていかなくては、日本中に「限界集落」、「消滅集落」と云う嫌な言葉の集落が点在することになる。

 総務・厚労・農水・国交・環境省などと地方自治体が連携した、真に「限界集落」が再生できるような施策を期待したいのだが・・・。

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コメント (8)
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