香港行政長官「三権分立」否定を明言 民主派は強く反発 - NHK
◆香港状況@日本語 on Twitter: "【立場10:25】831太子事件後に ...
香港の民主派や国際社会から大きな反発を受けている香港国家安全法の詳細が発表された。中央政府の影響力が強く働く可能性の高い制度設計であり、被疑者が中国本土に送られることも否定できない。一国二制度の形骸化がますます現実のものになろうとしている。
国際社会の圧力と審議の進む香港国安法
物議を醸してきた香港国家安全法の草案が6月20日、いよいよ明らかになった。全国人民代表大会(全人代)常務委員会が6月18日から20日まで開催され、中国国営の新華社が「香港特別行政区維護国家安全法(草案)」(香港国家安全法)の「説明」を掲載したからだ。同法の審議は継続予定で、6月28日から30日に常務委員会が再び開かれることから、早ければ香港の中国返還記念日である7月1日前に成立する可能性がある。
香港国家安全法は香港の民主派からだけではなく、欧米各国も否定的な反応を示している。英国はBNO(英国海外市民)パスポートを申請する資格のある人々に英国の完全な市民権を得るための道筋を開く方針を示している。米国のドナルド・トランプ大統領は5月29日に香港を中国本土と区別して扱ってきた優遇措置を停止する方針を発表した。日本も米国・カナダ・フランス・ドイツ・イタリア・日本・英国の各国の外相とEU(欧州連合)の上級代表とともに香港国家安全法に「重大な懸念」を示す主要7カ国(G7)外相共同声明に参加している。またEU本会議はEUや加盟国に中国政府を国際司法裁判所に訴えるよう検討する決議を採択した。