「無理も通れば道理になる」 ⇔「無理が通れば道理が引っ込む」
■【ころびこうぼう・転び公妨】警察官などの捜査官が被疑者に公務執行妨害罪(公妨)や傷害罪などの★言いがかりをつけ現行犯逮捕する行為。 ★「当たり公妨」とも呼ばれる。★ 別件逮捕の口実とされることが多い。
■【虚偽告訴等・刑法 第172条】人に刑事又は懲戒の処分を受けさせる目的で、虚偽の告訴、告発その他の申告をした者は、3月以上10年以下の懲役に処する。
■【刑法第194条特別公務員職権濫用】にあたる違法な手法だが、主に公安警察が、他の容疑での逮捕が難しい被疑者を別件逮捕する際に行うとされる。
■付審判制度(ふしんぱんせいど)とは、日本における刑事訴訟手続の一つ。公務員職権濫用罪などについて告訴又は告発した者が、検察官による不起訴等の処分に不服がある場合、裁判所に対して、審判に付することを請求すること。準起訴手続(じゅんきそてつづき)ともいう。
◆香港警察が12歳の少女を拘束 行政長官はコメントを拒否 香港、中国、9月9日(AP)― 香港の九龍城区で9月6日、母親と買い物中の12歳の少女が、複数の警官によって道路に押し倒されて拘束された。 これは、香港科技大学のメディアチームが撮影した映像で、警官によって道路に押し倒され、抵抗する少女の姿が捉えられている。 同時刻に九龍城区の商店街では、1年延期された立法会(議会)選挙の早期実施などを求める無届けの抗議デモがあった。 この件に関して、香港の林鄭月娥行政長官は8日の定例記者会見で、「行政長官として警察の治安活動についてコメントするのはいかがなものか」とした上で、警察官に対する「あらゆる事件とあらゆる苦情は、徹底的に調査される」と付け加えた。 また、香港警察はフェイスブックに投稿した声明で、「無届けデモに対して解散を命じたが、当該少女はデモ現場で行われた職務質問で呼び止められ、新型コロナウイルス拡散防止対策に伴う★3人以上の集まりを禁じた条例に違反したとして拘束された」と説明している。
◆「香港に三権分立はなかった」 行政長官発言を中国支持
広州=奥寺淳 2020年9月9日 7時56分 朝日新聞デジタル
中国政府の香港マカオ事務弁公室のスポークスマンは7日に発表した談話で、「香港にこれまで三権分立が存在したことはなかった」との見解を示した。さらに、三権分立が必要だとする考えは香港における憲政秩序への挑戦だとし、「根本的に改め、ひっくり返ったものを元に戻さないといけない」と主張した。
香港政府の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は1日に、「香港に三権分立はない」と述べており、談話は中国政府としてこの立場を正式に支持したものだ。同弁公室は、香港の教科書から三権分立の記述が削除されていることについても「支持する」と強調。香港に三権分立が根付いていたという認識を改める考えを示した。
香港ではこれまで、司法長官や終審法院(最高裁に相当)長官が、香港には行政と司法、立法会(議会)が監視し合う三権分立があると述べていた。しかし同弁公室は今回の談話で、香港が中国に返還される前の1987年、当時の最高実力者・鄧小平が「三権分立を導入し、英米のような議会制度を取り入れるのは不適切」と指摘していたと強調。香港は行政主導で、行政長官の上に中国政府があると主張した。
香港では、立法会選挙に立候補する民主派の資格が取り消されたり、6月末に香港国家安全維持法が施行されてからは香港の司法権を超えて中国当局が捜査できるようになったりしている。また親中紙がこぞって三権分立は中国政府の香港への管轄権を弱めるたくらみがあるとのキャンペーンを繰り広げている。(広州=奥寺淳)