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大阪大谷大学博物館 特別展~「部活で発掘!部活で考古!」

2024年11月27日 | 博物館・資料館

2024年11月13日 13:26 大阪大谷大学から見た金剛山(左)と嶽山。

河岸段丘面にあり、とても見晴らしがすばらしいです。

 

本館 屋上に釣鐘があるのが見えますか?

 

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 ほら、あるでしょう。大阪大谷大学は真宗大谷派(東本願寺)の大学なので、梵鐘があるのでしょうね。

大阪難波別院(南御堂)を母体とする、学校法人大谷学園が運営されています。


13:31 大阪大谷大学博物館  入館料無料 10~16時 日曜日および一部土曜日など指定日は休館。

 

「部活で発掘!部活で考古!」と題しての特別展が開催されていました。

いつもこだわりの展示がおもしろいので、毎回見に行ってます。

 

今回は高校生のクラブ活動による文化財の保全と研究、さらに署名による保護運動についても展示がありました。

 

富田林市史でも紹介されている喜志 平古墳群の保全をめぐる河南高校・富田林高校の署名運動は、大いに注目されました。しかし、調査の後その甲斐なく古墳は消滅しました。

 

今はなき貴重な前方後方墳、喜志 平1号墳。梅の里地区の住宅開発で消滅しました。

高校生によるこの活動は郷土愛を育み、文化財を守っていこうとする思いが伝わってきます。

 

泉大津高校・狭山高校・河南高校・富田林高校の部活動の成果が展示されています。

 

北野耕平先生や森浩一先生、石部正志先生らのお力添えで、大きな成果をあげた高校生による考古学的研究。

 

残念ながら現在、泉大津高校以外は廃部もしくは活動状況が不明になっているようです。

高校生によるこのような活動は時世の変化に伴い、廃れてしまったのしょうか?

 


〈狭山高校〉

 

現在は考古学クラブは存在しません。

 

陶器山の須恵器窯(窖窯 あながま)の採取品

 


〈泉大津高校〉

 

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昭和30年代に森浩一先生が教員としておられました。また石部正志先生もおられたようです。

 

数多くの発掘成果。

 

現在も地歴部の活動は続いているそうです。

 

古墳の立体模型も作成。

 


〈富田林高校〉

 

喜志遺跡のサヌカイト打製石器(弥生中期)

石核(くず石)が圧倒的に多い中、これだけ完成品を採取するのは、多くの時間と根気が必要です。

 

藤井寺市の国府(こう)遺跡の出土物 縄文式土器。

 

錦織遺跡の縄文式土器 非常に大きい31cmの深鉢形縄文土器。縄文前期と思われます。

 

柏原市や藤井寺市、羽曳野市など活動範囲が広い。

 

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考古学クラブ発行の情報誌「古(いにしえ)」。玉手山安福寺横穴群の詳細な調査が報告されています。

 


〈河南高校〉

 

専用コンテナ100杯を越える遺物を保管。

 

新堂廃寺遺物 非常に貴重な遺物も保存されています。

 

新堂廃寺の瓦の出土物。 

 

藤井寺市の船橋遺跡採取品 広い範囲の活動を物語ります。

 

藤井寺市の野中古墳の遺物

おそらく富田林市の北野耕平先生の指導があったものと思われます。


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河南高校考古学クラブ・富田林高校考古学クラブの連名で出された「平遺跡の完全保存を!」の署名嘆願書。

 

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当時の新聞記事 昭和44年(1969)11月12日 朝日新聞

 

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高校生が遺跡の保存活動にも熱心であったことがわかります。

 

河南高校ではその保存活動を記録に残されています。

 

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大阪府教育委員会 水野正好氏らが中心になって調査し、現状のまま保存されるよう協議を重ねましたが、その遺構は保存されませんでした。

 

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写真撮影:2024年11月13日

2024年11月27日 アブラコウモリH

 

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