「無事是貴人」
前大徳誡堂師
この掛物は
先日実家に帰った時に
妹からいただきました
妹は何か訳があって
お茶をやめてしまったのだそうです
きっぱりとした性格の妹は
色々と「断捨離」を進めているようで
この度私にいくつかの道具を譲ってくれました
私は妹より三歳年上ではありますが
まだまだこの先も当分お茶を続けるつもりなので
喜んでいただいて帰ってきました
とは言え
私は自分がお茶をこんなに長く
続けることになろうとは
若い頃は全く思ってもいませんでした
高校1年生の時
たまさか自宅のすぐ前の家に
お茶の先生が出稽古に来られていたので
母に勧められて習い始め
それから50年
途中長いブランクもあり
色々な変遷もありましたが
今になってみると
お茶はいつの間にか
私の人生そのものとなっております
お茶を続けてきたお陰で
沢山の素晴らしい方々との出会いを
いただきました
お茶が私の人生を
こんなにも豊かにしてくれていることを
感謝せずにはいられません
私はこの体が動く限り
きっとお茶を続けていくのだろうなあと
思っています
丸卓 薄茶点前
主菓子 木枯らし 鼓月製
干菓子 滴翠 亀屋陸奥製
西本願寺境内の庭園
「滴翠園」の名に因んだ麩焼煎餅