表千家一期一会

2月稽古場 7

「一華開五葉」
前大徳文雅師


花入れは丹波焼です


障子越しの陽射しに
光の春を感じます


主菓子 北野の春 鼓月製

先日のブログに
これまで私は六名の先生に
茶の道を導いていただいたことを
書きました

その全ての先生のお陰で
今の私が存在しています

振り返ってみると
色々な導きがあったことに
感謝の思いがあらためて
しみじみと湧いて参ります

初めて
お茶の手ほどきをしていただいた
名古屋のH先生との出会いは
母が勧めてくれたご縁でした

稽古場は
実家の家から歩いて
一分もかからない場所でしたので
当時学生だった私は
クラブで帰りが遅くなっても
試験中でも
休まず通うことができました

結婚し子供が生まれた後
長らくお茶の稽古から
遠ざかっていましたが
突然お茶との再会が訪れました

というのは
息子の通っていた学校の文化祭で
PTA活動としてお茶会を開くために
役員の皆様に薄茶点前を教えなければ
ならなくなったのです

青天の霹靂で
急きょ文化センターに駆け込み
M先生について
ご指導を受けることにしました

M先生は
熱心にご指導下さり
しばらくすると
七事式や相伝物の稽古のできる
大阪市内の教室に行くよう
勧めて下さいました

しかし
ピアノの仕事との兼ね合いで
稽古場を変わることは
できませんでした

その後新たに
寝屋川市の先生との出会いがあって
七事式などの
丁寧なご指導を受けることができました

ただそこでは
台天目と盆点の稽古が無く
悩んだ末
同じ寝屋川の別の先生の稽古場に
移ることにしました

しかしその先生は
既に94歳というご高齢で
ご指導は2年で途切れてしまいました

その後は
私の理想とするお茶を実践なさっている
師匠とのご縁をいただきました

その稽古場には
今も継続して通っておりますが
通い始めた頃は
稽古人が30名ほどいて
自分が点前をさせていただく機会は
1年に2~3回しかありませんでした

見学だけでは
学べることに限界があり
悶々としていた時
ある先生より声をかけていただき
研究会に入らせていただくことになりました

その研究会は
コロナ騒動をきっかけに休会
そして残念ながら閉会と
なってしまいましたが
お世話になった五年の間に
多大なるご恩を
いただくことができました

このブログをご覧いただいている
方々の中にも
稽古場に関して
様々な悩みを抱えている方も
いらっしゃるかもしれません

私の経験しただけでも
お茶の稽古場には
本当に色々な稽古場があるなあと
実感しています

そして
全てに完璧な稽古場というのは
無いのではないでしょうか

一長一短ある中で
今ご自分が通っている稽古場に
満足していれば
幸せなことです

でも
もし何か満たされないものが
あるようでしたら
まずは
ご自身が「お茶に対して何を求めているか」を
自分の心に問いかけてみて下さい

じっくり自分自身と向き合い
出てきた答えを元に
あらためて
現在のお稽古場を見た時
もう少しこの場所で頑張ってみようと
思われるかもしれませんし
やめて他の稽古場に移ろうと
決心できるかもしれません

いずれにしても
答えは自分の心の中にしか無いと
私は思います

皆様が
楽しく幸せに
お茶の道を
末永く歩むことができますように
祈っております

コメント一覧

雲や
わたしも語らせてもらっていいでしょうか。高校生の時に母の勧めもあって、公民館活動の華道教室に参加しました。自分が男子だからでしょうか先生の温かい熱の籠った指導をうけました。大学で大阪を離れまた大阪で就職しました。
職場の同僚で茶道の指導者になるためのお茶事をした話をきき、ふと茶道をしたくおもい高校時代の華道先生の年賀状に一行書くと、先生から折り返し『即中茶記その一』が郵送され、読んですぐに稽古に来なさいと言われました。お亡くなりの後、その先生の弟子筋のまたご近所の先生の指導を受け、「もう教えることはない、自分で宗匠を探していきなさい」といわれ、宗匠に行く道もわからずモヤモヤしていたころ早期退職でお茶の勉強をしようと思い、禅の勉強で「花園大学」聴講生になり、今の宗匠に出会いました。偶然のお恵みに感謝しています。もうこのお稽古も十年になったでしょうか。ウダウダと私事を書いてしまいました。
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